遥か先へ進め 幼すぎる恋だと
世界が後ろから指差しても
迷わずに進め 進め 2人だけの宇宙へと
ポケットの中で震えたこの手で今君を連れ出して

出典: イエスタデイ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡

愛や恋のために今の環境を変えようなんてバカげている、そんなことをいう人もいるでしょう。

誰かに理解されなくても主人公はもうそんなことは気にしません。

昨日までの自分、過去の自分に捉われていては未来へ進むことなどできないのですから。

過去を乗り越え「君」との未来守るため進むことを決めたのです。

あの時小さく震えた手は、今は「君」の手を繋ごうとしています。

世界を敵に回しても「君」を守って見せる。それが自分にはできる。

そんな確信を持ち、強気で前に進む主人公の姿が想像できるようですね。

更に追究すると「幼すぎる恋」とはすなわち、「他の人のSOSを無視する、自分と彼女だけの二人きりの世界」のことでしょう。

周りを鑑みず、自分たちの世界だけに没頭するのはなかなか難しいものですし、周りから理解を得られるものではありません。

「自分は彼女だけが全て」「彼女を守り切る」という、シンプルかつ難しい問題に挑戦すると決めた主人公にはどこか格好良さを感じます。

予測できない未来だからこそ

未来の僕は知らない だから視線は止まらない
謎めいた表現技法 意味深な君の気性

出典: イエスタデイ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡

これからの2人の未来に保障なんてありません。

2人の関係がどうなるか、それによってもたらされるものが何なのか全く未知なのです。

自分自身さえわからないからこそ、今突き進めるのではないでしょうか。

過去を乗り越え未来を手に入れるためには、前を見るしかないのです。

「君」の独特な言葉や態度が何を意味しているのかも、今感じることがすべてだから。

そんな気持ちを意味しているように思います。

未来の予測はできないし、未来の自分が何かを教えてくれるわけでもありません。

だから今「君」から感じ取れる自分の気持ちを信じるしかないのです。

ただ歌詞2行目の「~気性」という表現からは、どこか不穏な雰囲気を感じとれて非常に不安です。

今までの歌詞の疾走感に爽快さを覚えていましたが、2行目の歌詞にはどこか違和感を覚えます。

未来の主人公は、彼女の意味深な気性のことを忘れているから「知らない(覚えてない)」。

でも今の主人公は、どこか違和感を覚えているのでしょう。

謎めいた表現技法の真偽は分かりませんが、何かしら裏があるとも感じ取れる歌詞です。

この手でしっかりと「君」を守りたい

アイラブユーさえ 風に 飛ばされそうな時でも
不器用ながら繋いだ この手はもう決して離さずに
虹の先へ

出典: イエスタデイ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡

1行目の意味は「逆境」ではないでしょうか。

これから先の未来でどんな逆境が待っていようとも、「君」を守り続けるという意味。

逆境や逆風、壁や困難などとも捉えることができます。つまり簡単ではないということですね。

そして何があっても絶対にこの手を離さないという確かな気持ちを伝えています。

あの時ポケットの中で震えていた主人公の手は、やっと「君」を掴むことができたのです。

主人公が未来へ望むもの、それは雨上がりの虹のような「君」の笑顔たったひとつ

その笑顔を守るためだけに、強さを手に入れる覚悟を決め、今未来へと走りだしたのです。

曲全体を通して、天気を感じられる描写が入っているのが良いところ。

主人公達の心情を描写しているので、ある程度曲が分かりやすいです。

もしかしたら1行目の歌詞は、台風やを指している可能性もあるでしょう。

手を繋げる距離にいても、「愛している」の言葉さえ聞こえない。

しかし他を犠牲にしてつかみ取った手を決して離さずに、虹の先へ飛んでいきます。

虹を飛び越えるなんて行為は到底できませんが、その科学さえ覆さんとする主人公の心意気を感じられる歌詞です。

台風の風に乗ってなら、虹の先へも行けるかもしれない。

逆境にいても、それを踏み台にして幸せな世界を勝ち取ろうと、前向きな気持ちで締めくくられています。

最後に

Official髭男dism【イエスタデイ】歌詞の意味を考察!未来に何を望む?乗り越えたい過去に迫るの画像

いかがでしたでしょうか。

今回はOfficial髭男dismの【イエスタデイ】の歌詞を考察してみました。

「昨日までの自分にさようなら」という「君」のために変わろうとする想いが伝わってきました。

そしてそれは想うだけでなく世界を敵に回してもいいという覚悟とともに実行されたのです。

主人公の「君」に対する愛の深さ、そして「君」の笑顔を守りたいという気持ちが伝わってきました。

自分を変えられる程強く誰かを想う気持ちは、うらやましいくらいですね。

誰にでもそこまでして守りたいと思える人との出会いが、未来には待っているかもしれません。

そして本楽曲からはもうひとつのメッセージが伝わってきました。

それは、「過去に捉われるな」というメッセージです。

いつだって変われるし、変わろうと決めたその瞬間から昨日までの自分は過去になるのです。

そして「過去の自分にさようなら」をすることが、未来へ踏み出す勇気になるのではないでしょうか。

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Official髭男dismの記念すべきメジャーデビュー曲【ノーダウト】の紹介記事です。

長澤まさみ主演で人気の「コンフィデンスマンJP」の主題歌だったので、聴いた事があるのでは?

一度聴いたら頭から離れない中毒性がある本楽曲の制作ドキュメント映像も紹介しています。

最近彼らの楽曲を聴くようになったという方には、もっとその魅力を知っていただけます。

他の楽曲と何が違うのか、【ノーダウト】に込められた想いなども知ることができるでしょう。

ぜひこちらもご覧ください。

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