軽いノリの日本語はカタカナ多め

さて、VERBALが担当した日本語の歌詞は、軽い調子で歯切れよく進みます。

ノリだけなら昔からテキトー
目があうだけで彼女アプローチ
勘ぐるはずまずマーク
狙い定めたらバキュン!バキュン!バキュン!

出典: FANTASTIC BABY/作詞:G-DRAGON,T.O.P,VERBAL 作曲:TEDDY,G-DRAGON

歌を聴いていると、早口で何て言っているかわからなかったけど、こんな感じの歌詞なのですね。

感性重視で、曲の雰囲気に合うように言葉をつなげている感じとでも言うのでしょうか。

意味深のような、意味なんてテキトーなのか、だからこそサウンドが活きるのでしょう。

英語の歌詞は、ブーンシャカラカ

英語の部分だが、歌詞は極めてシンプル。英語でもやはり、かなり擬音語が入っています。

英語にも擬音があるの?と思われる方もいるでしょう。あるんです、その数は日本語ほどでなありませんが。

Wow Fantastic Baby
Dance I wanna dan dan dan dance
Fantastic Baby
Dance I wanna dan dan dan dance
Fantastic Baby
Boom shaka laka boom shaka laka

出典: FANTASTIC BABY/作詞:G-DRAGON,T.O.P,VERBAL 作曲:TEDDY,G-DRAGON

これもひとことで言うと「踊ろう、僕は踊りたい。素敵な君」です。

他は「ワーオ、ブーンシャカラカ」のような音を表現するカタカナの羅列となります。

言うまでもないでしょうが、danceの前のdan dan danもdanceという単語の一部の繰り返して、効果音として使っているだけ。

Danには意味がありません。

だから「僕は踊りたい、たい、たい。」みたいなところでしょう。

BIGBANG「FANTASTIC BABY」の歌詞和訳が知りたい!の画像

Mamaってママ?

日本語でママと言うと、「おかあさん」とか「スナックのママさん」みたいに聞こえます。

でも英語の場合、「おかあさん」の意味もあるし、俗語でセクシーな女という意味もある。 

アメリカの80年代ウェストコーストバンドEaglesのヒット曲“One of these night”の歌詞にも、pretty mamaというのが出て来るのを思い出しました。プリティ・ママとは、可愛くてセクシーな女の意味があります。


Junk好きなの?

なんだかジャンク好きだから
何でも来い今夜は特に拒まないDIGI-DUM–DUM
MAMA JUST LET ME BE YOUR LOVER
今すぐ出ようか・・・NAH NA NA NAH NAH

出典: FANTASTIC BABY/作詞:G-DRAGON,T.O.P,VERBAL 作曲:TEDDY,G-DRAGON

ジャンクはjunkで、その意味は「がらくた」「ゴミ」「くず」などです。

ジャンク好きということは、大した価値なさそうなごちゃごちゃしたものが好きということ。

何でも来い!という日本語は、選り好みなんかしないよ、というメッセージでしょう。

そして英語で、「可愛い君、君の恋人になりたいな」。

やはり英語だと甘いセリフが言いやすくなるのでしょうか。

Mama以外に、NANAというのも出てくる。

Mamaには意味がありましたが、nanaに特に意味はありません。

BeatlesがHey!Judeの終わりにNA NA NA NA NA  NA と歌っていますが、それと同じですね。

スラング多めの英語かな

夜が来た 目覚ましな WE GON PARTY LIKE LI LI LI LA LA lA
集まりな このPARTYはこれからさLI LI LI LA LA LA

出典: FANTASTIC BABY/作詞:G-DRAGON,T.O.P,VERBAL 作曲:TEDDY,G-DRAGON

We gon party? GONて何かな?Goの間違いかな?と考えてしまいそうですが、GONは、アメリカの黒人さんたちの俗語です。

Going(to)なので、正確にはWe are going partyとなり、直訳すると「パーティに行くよ!」となります。

LIKEの使い方もスラング的ですね。

つなぎ言葉として使われるlikeというのもあって、深い意味はありません。

「てな感じ」「まあその」というようなニュアンスで使われます。

和訳すると「リリリラララてなとこかな。」というような言い回しになります。

Don’t stop未体験なサウンド