アルバム「pure soul」のタイトル曲
「pure soul」は、1998年にリリースされたGLAY4枚目のアルバムのタイトル曲。「pure soul」は6曲目に収録されています。
GLAYらしい温かみのあるメロディーが胸に染みわたります。
HOWEVERと発売を迷う曲だった!?
12thシングル「HOWEVER」と同時期に、TAKUROがニューヨークで作り出した曲で、その2曲は当人曰く兄弟曲。当初「HOWEVER」と、この曲のどちらをシングルとして発表するべきかが考えられていた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Pure_soul
ニューヨークで作られて以来、発表まで温存されていた曲だったんですね!GLAYの中ではそれほど大事にされていた曲。
まだGLAYが有名になる前の、音楽を愛するピュアな心が伝わってくる曲です。
歌詞の意味をチェック♪
何不自由のない暮らしだな だけど何か満たされぬ
そんな夜もあるだろう そんな夜もあるだろう
何を恐れているのかも わからず街を飛びだした
必死でつかもうとしている 栄光は大きな意味を
出典: pure soul/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
家を飛び出した青春の日々を振り返る
北海道出身のGLAYは上京して、音楽の世界に飛び出しました。若かったので楽しみもあったと思いますが、きっと先のことが不安で、とても怖かったことでしょう。
そんなGLAYが上京した頃のイメージが浮かび上がる出だしです。
暮らしが便利になればなるほど、逆に気持ちは満たされなくなるもの。悶々とした夜は、何も考えずに家を飛び出したくなることもあるでしょう。
実際に飛び出してしまったら、次は「成功」という希望に身をゆだねるしかありません。住んでいた場所や過去を捨てて歩みだした人にとっては、成功して栄光を掴みとることこそが全てなのです。
ここでは夢を叶えるために必死になる人物像が表れます。
明日に投げかけたとしても 望まない結末もある
繰り返す暮らしの中で 避けられぬ命題を今 背負って 迷って もがいて 真夜中
出口を探している 手探りで
出典: pure soul/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
どんなに必死で頑張っても報われない日はあります。
それでも進んでゆく毎日に、どうすればいいのか分からずに眠れない夜を過ごすこともあるでしょう。
真夜中まで考えて、考えて、どうにかしようと考え抜く。そんな真面目な姿勢が見え隠れしています。
主人公は、青春まっただ中の若い青年のイメージです。息をする間もないくらいに早口で歌い続けます。
賽を振る時は訪れ 人生の岐路に佇む
共に見た数々の夢を 追いかけ汗を流す仲間もいたな
声を上げ駆ける少年を 振り返る余裕すらなく
擦り切れた若さの残り火 この胸にくすぶらせている 「未だ 夜明けは遠く」
出典: pure soul/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
賽は投げられた
さて、賽(さい)は投げられました。
青春時代の余韻を味わいながら、しかし「まだてっぺんまで来たわけじゃない。まだまだ人生の中間点なのだ」ということを、もう一度深く胸に刻むのです。
山の中腹で、一休みしているイメージでしょうか。過去を振り返りながら、先も長いと考えている様子が目に浮かびます。
人生は長く、長い目で見たらまだ若者という時期なのでしょう。出発はしたけれど、まだまだ悩みが解決したわけではないようです。
「生きてゆく為の賢さを 今ひとつ持てずにいるの」と
誰かがふいにボヤいても それはみんな同じだろう
細やかな喜びの為に いくばくかの情を捨てた時
夢を大事にしろよなんて いつからか言えなくなっていた
出典: pure soul/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO