恋に恋する女性

アニメの主題歌とは思えないクオリティー

宇徳敬子【光と影のロマン】歌詞の意味を徹底解釈!どこまでも続くロマンとは?あなたとの関係性に迫るの画像

1997年、宇徳敬子さんにとって9thシングルとなる【光と影のロマン】がリリース。

オリコンのチャートで最高20位を獲得しています。

Twitterで検索してみたところ、「名曲!」と称賛する声が数多くありました。

アニメ好きか否かに関係なく、沢山のリスナーが感動しているようです。

ロマンティックな夜に憧れて

長年にわたってリスナーを魅了し続けている【光と影のロマン】。

1人の女性の視点で詞が紡がれています。

ロマン語れば一晩中疲れ知らずのall night long
恋する暇もないよ波が押し寄せてくる

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

夜になると、人肌が恋しくなるもの。

「あの人は、どのように過ごしているのだろうか」と考えたりしがちです。

一晩中、彼とロマンティックな言葉を囁き合ってみたい。きっと”疲れ”を感じずに満喫できる。

女性は、気になっている男性との甘いひと時を想像しているようです。

しかし、どれだけ大好きな相手のことを考えていたとしても、夜更けになれば眠くなります。

睡魔が恋する気持ちに勝ってしまうのです。

”波”が深い眠りへ誘われる女性の様相と共に、恋に縁遠い状況を示唆してます。

記憶の中を泳いでも現実はcool and dry

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

”記憶”と”泳いで”が眠りについた女性の姿を想起させます。

就寝した女性は、の世界へ…。

そこで、理想と現実が乖離していることに気づかされます。

厳しい現実社会において、女性が思い描く愛の形は絵空事

”cool”と”dry”が女性の甘さや幼稚な部分を露わにしています。

愛を確かめたくて何処に彷徨い行くの

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

女性は、現実に戸惑いながらも、自分なりに愛の形を見つけようとしたのでしょう。

本当の愛って何だろう?どうすれば相手と気持ちを確かめ合えるのかしら?

女性の頭の中で錯綜する疑問を”何処”と”彷徨い”が印象づけています。

大切な異性を追い求め

心に秘めたもの

遠い雲のようにつかめないあなたに
ついてゆく何処までも心に誓って

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

女性にとって近しい人物ではあるものの、掴みどころがない”あなた”。

その姿は、”雲”に酷似しています。

”雲”は、遥か上空に位置し、人間が摑まえられる代物ではありません。

時々刻々と形状が変わり、人間に癒しを与えることも…。

女性は、青空に悠々と広がる雲から”あなた”を思い出したのでしょう。

それだけ、”あなた”が特別な存在なのです。

いつか振り向かせて見せる。一生の伴侶となる。

女性の”誓い”が歌詞から感じ取れます。