恋に恋する女性
アニメの主題歌とは思えないクオリティー
ロマンティックな夜に憧れて
長年にわたってリスナーを魅了し続けている【光と影のロマン】。
1人の女性の視点で詞が紡がれています。
ロマン語れば一晩中疲れ知らずのall night long
恋する暇もないよ波が押し寄せてくる
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
夜になると、人肌が恋しくなるもの。
「あの人は、どのように過ごしているのだろうか」と考えたりしがちです。
一晩中、彼とロマンティックな言葉を囁き合ってみたい。きっと”疲れ”を感じずに満喫できる。
女性は、気になっている男性との甘いひと時を想像しているようです。
しかし、どれだけ大好きな相手のことを考えていたとしても、夜更けになれば眠くなります。
睡魔が恋する気持ちに勝ってしまうのです。
”波”が深い眠りへ誘われる女性の様相と共に、恋に縁遠い状況を示唆してます。
記憶の中を泳いでも現実はcool and dry
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
”記憶”と”泳いで”が眠りについた女性の姿を想起させます。
就寝した女性は、夢の世界へ…。
そこで、理想と現実が乖離していることに気づかされます。
厳しい現実社会において、女性が思い描く愛の形は絵空事。
”cool”と”dry”が女性の甘さや幼稚な部分を露わにしています。
愛を確かめたくて何処に彷徨い行くの
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
女性は、現実に戸惑いながらも、自分なりに愛の形を見つけようとしたのでしょう。
本当の愛って何だろう?どうすれば相手と気持ちを確かめ合えるのかしら?
女性の頭の中で錯綜する疑問を”何処”と”彷徨い”が印象づけています。
大切な異性を追い求め
心に秘めたもの
遠い雲のようにつかめないあなたに
ついてゆく何処までも心に誓って
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
女性にとって近しい人物ではあるものの、掴みどころがない”あなた”。
その姿は、”雲”に酷似しています。
”雲”は、遥か上空に位置し、人間が摑まえられる代物ではありません。
時々刻々と形状が変わり、人間に癒しを与えることも…。
女性は、青空に悠々と広がる雲から”あなた”を思い出したのでしょう。
それだけ、”あなた”が特別な存在なのです。
いつか振り向かせて見せる。一生の伴侶となる。
女性の”誓い”が歌詞から感じ取れます。