遥か向こうで笑う
あなたの顔イメージする
出典: For you/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
鳥の声は無意味だったかもしれません。
しかし同じように遠い場所で大切な人が楽しい日々を送っていることは、自分にとって大きな意味を持ちます。
この曲の主人公は、母親や友人、漁師さんにうまく感謝が伝えられなかったのかもしれませんね。
独り暮らしで煮物なんて作らないからと、レシピの紙1枚を台所から持ち帰ったのではないでしょうか。
手紙を書くという行為が減った今、本当は嬉しいのに「メールでいいのに」と強がったのではないでしょうか。
今どきの若い子はお魚なんて買わないからと、漁師さんの話の途中で背を向けたのでは?
いつもどおり元気に暮らしている人たちに伝えたいことが、今になって沢山募ってくるのです。
手から手へと渡っていく思い
届け 届け 想い乗せて 繋いで
届け 届け 想い乗せて 繋いで
出典: For you/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
ありがとうもごめんねも、離れたからこそ素直に浮かんでくるのかもしれません。
その感情だって無意味ではありません。
大切な人たちの笑顔を想像しながら、言えなかった言葉を呪文のように念じるのです。
今はメールやメッセージアプリを使えば光の速さで思いが伝わるでしょう。
しかしそれでは意味がないのです。
すぐ隣にいても、無機質なメールでは気持ちが伝わりません。
離れていても、強く願えばいつしか相手の心に届くのではないでしょうか。
この曲は「ゆうパック」とのタイアップであるとご紹介しました。
例えば思いを綴った手紙なら、書いた人自身の文字の癖や温かみが宿っています。
それをポストに投函すると、相手に届くまでにどんな行程を経るのでしょうか。
集荷する人の手、仕分けする人の手、運転手さんが積み込む手、配達する人の手。
まるでリレーのバトンのように沢山の人の手から手へと渡り、そして相手の手に届きます。
文字に宿っていた温かさは決して冷えることなく、相手に伝わるのではないでしょうか。
沢山の手の温もりが、手紙に込められた心の温度を保ってくれるのです。
いつまでも続くもの
「約束」は果たしてしまえば何もなくなります。
でも約束した相手を思い続けるのは永遠です。
宇宙の中心は地球じゃない
日曜に宇宙を泳ぐアース
密かに確かに廻り続ける
出典: For you/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
地球の動きを表現している歌詞ですね。
日曜、と曜日を限定している表現ですが、どのような意味があるのでしょうか。
ヘレニズム文化が発達した地中海世界で、太陽が支配する曜日として紀元前1世紀に初登場し、途絶えることなく現代に伝わっている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/日曜日
「日曜」は太陽を表現しているようです。
太陽系の中で太陽を中心にして回り、地球自身も回っています。
しかし人々は、こうしたスケールが大きな回転を意識することはありません。
大抵の場合、地球ではなく太陽が回っているように錯覚します。
それでも確かに地球は決められた軌道を回り続けているのです。
待ち受けているものが予想できない
まだ見たことのない明日に
約束が今向かってゆく
出典: For you/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
地球の周りを太陽が回っていると考えれば、次の日もその次の日もあまり代わり映えのしない日になる気がします。
しかし太陽の周りを地球が回っていると考えるとどうでしょう。
宇宙はまだまだ謎だらけです。地球がパッと振り向いた先に、全く知らない天体が近づいているかもしれません。
明日は何が起きるか分からない。そんな気がしてきませんか?
「また会おうね」友人と交わした何気ない約束を果たすのが、以前と何も変わらない故郷の景色の中とは限りません。
友人が新しい暮らしを始める可能性だってあります。何が起きるか分かりません。
場合によっては、約束が果たせないかもしれません。
約束を思うより相手を思う
離れてもフォーユー 幸せのパック
巡り巡って 僕らは出会って
重ねた心に響く
あなたの声イメージして
出典: For you/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa