「左様~」が耳に残った状態で、今度は「別れ」という言葉が出てきます。
日々の暮らしを重ねるにつれ、どんどん大人寄りになり、子ども心と決別する感じがするのでしょう。
記憶というのは時間が経つほど薄れやすいものですし、社会生活が長くなるほど大人の対応が求められます。
わがままかもしれないほど光り輝く純粋さを、完全に失ってしまう前にもがいているわけですね。
そして「どうしてこんなに純粋さにこだわるのだろう?」と自分自身に問いかけています。
もしかしたら「二ノ国」と関連づけると答えが見えてくるかもしれません。
タイトル「MOIL」の真意は何だったの?
夕凪に世界が身勝手に沈んでも
もう決して
目を逸らしはしないだろう
輪郭は段々と曖昧に変わっていく
その様すら愛していたいんだ
出典: MOIL/作詞:須田景凪 作曲:須田景凪
色々ある「MOIL」の意味の中で「あくせく働く」と「骨折り仕事」に注目してみましょう。
大雑把にいうと子どもは勉強や遊び、大人は仕事や家庭が中心の生き方になります。
つまり「MOIL」は仕事や生活に追われた忙しい大人の話と捉えることもできるでしょう。
実際この曲では「大人」から見た「子ども」が描かれていました。
異世界「二ノ国」にまぎれ込み、現実「一ノ国」との狭間で混乱する映画も重なるでしょう。
もしかしたら映画のヒロインの名前コトナを「子ども+大人」と読み取ったのかもしれません。
ただ、あからさまに「二ノ国」の世界観をなぞっているわけでもなく、すべては曖昧です。
こうして想像の余地が残されていること自体を表して「混乱=モイル」なのかもしれません。
この部分の歌詞で余韻として残る言葉は「愛」ではないでしょうか。
さらに「大人に~」と「どんな~」のサビが繰り返されて幕を閉じます。
須田さんご本人は相当もがいていらっしゃるのかもしれません。
それでも実際に光と愛のある音楽になっていたところが魅力的な曲でした。
最後に
いかがでしたか?
大人には何を言っても伝わらないと悩んでいる若い方も、いつのまにか大人になっているかもしれません。
そんなときに須田さんの「MOIL」がじんわりと心に響いてくるのではないでしょうか。
また、「二ノ国」を観て「MOIL」という主題歌をきっかけに須田さんに興味をもたれた方もいるかもしれません。
あるいは須田さんの曲を聴き始めたところでボカロP時代の曲はチェックしていない場合もあるでしょう。
もちろん全曲聴き込んでいるけれど、どの曲が人気なのか知りたいというファンも大勢いらっしゃいますね。
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お好みのタイミングでチェックされてみてはいかがでしょうか。
【須田景凪(すだけいな)】おすすめ人気曲ランキングTOP10!ボカロP「バルーン」名義も含めて網羅! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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