人生楽しいことがあれば苦しいこともあります。
しかし、逆に考えれば苦しいことがあってこその楽しいことなのです。
楽しいことばかりでは、その楽しさや笑い合えることの尊さは薄れてしまいます。
その尊さをこの手から離さないようにと、抱きしめている情景が描かれています。
もう二度と会えないはずのあなたが、僕の名前を呼んでる。
振り返る場所も無い。聴こえたのは、きっと僕の心の中だけ。
いつも心の中だけ。
出典: https://twitter.com/baka0807/status/910406332091633664
そして、サビが訪れます。
ここで気になるフレーズが飛び込んできます。
「もう二度と会えないはずのあなた」という歌詞からは、ここまでの歌詞の世界の中で描かれていた「愛すべき人」とはもう離れてしまっていることが分かります。
さらに「もう二度と」という言葉からは、単純な別れではなく亡くなってしまったのではないかということが窺えます。
そうなると冒頭の歌詞に出てくる「全てを失って」という言葉も、仮定ではなく、よりリアルに感じられます。
一つ前の歌詞にも「何も守れない」と出てくるように、僕は本当に守れなかったのかもしれません。
だから、僕の名前を呼んでいるのも心の中なのではないでしょうか。
失ったからこそ、苦しかったからこそ、あなたがいてくれたことの尊さを大切に思わなければいけないのだと考えさせられます。
もう一度あなたに会いたい
あの日から 今日までに 僕が無くしたもの
全部あなたの中にあるから 並べながら この道を
出典: https://twitter.com/kobukurokasibot/status/908474027114557440
あなたが歩いてきてくれたら 僕は
一つづつ 取り戻しながら あの頃の
出典: https://twitter.com/JK_lylics/status/907182226189697024
僕になって もう一度 あなたと生きてみたい。
変わり果てた この街のような 心を砂漠に戻して
出典: https://twitter.com/o_no24/status/705805992865320960
そして、2番に入っていきます。
「あの日」とはあなたと別れた日のことではないでしょうか。
その日を振り返る中で、時間が経てば経つほど自分の中で薄れていく記憶を寂しく感じるかのような歌詞になっています。
しかし、亡くなったあなただけは「あの日」から時間が止まったままです。
止まったままの時間・記憶をつれてあなたが戻ってきてくれたら、僕は薄れてしまった記憶を取り戻すことができ、この寂しさも晴れて、君の生きていたあの日以前に戻れるはずだと、あなたともう一度生きたいという祈りにも似た強い願いがまっすぐな言葉で綴られています。
待ち合わせも 約束も出来ないから
今も この街に居るよ
偶然も 二度目には 運命だよきっと
教えてくれたのは あなた
出典: https://twitter.com/ssmkj_a5617/status/780429891346890752
もう二度と会えないあなたをいつまでも待ち続ける健気な僕の姿が描かれています。
どうしてももう一度会いたい、そんな強い願いがヒシヒシと伝わってきます。
あなたの居場所
輝いてた記憶から消えてくのに 微笑みばかりが浮かぶ
あの風が眠ってる 柳の下で 遥かな想いが滲む時
出典: http://j-lyric.net/artist/a000656/l019c1d.html
時間の経過と共に薄れていくあなたの記憶を思い返せば返すほど、楽しかった記憶やあなたの笑顔が浮かんできます。
またここでも「あの」が付く言葉が出てきます。
ここで出てくる「あの風」は「あの日」と同じようにあなたを失った時に感じた風であり、あなたの時間が止まっていることで「あの風」も止まったままで閉じ込められていると考えられます。
その場所は具体的に出てきた柳の下であり、そこにあなたも眠っているのではないでしょうか。
柳の下で、僕が手を合わせあなたに想いを馳せる姿が想像できます。
もう二度と会えないはずのあなたが、僕の名前を呼んでる。
振り返る場所も無い。聴こえたのは、きっと僕の心の中だけ。
いつも心の中だけ。
出典: https://twitter.com/baka0807/status/910406332091633664
この街の 何処にも
あなたは居ないけど
分かっていても 感じてたい
この花が枯れるまでは
出典: https://twitter.com/kobukurokasibot/status/903219404883730433
具体的な場所があって、心はそこにあったとしても実体はもうこの世界にはありません。
しかし、それでも薄れる記憶の糸を辿りながら、心にあるあなたへの想いが途切れない限り、大切にその想いを繋いでいきたいという強い想いがどんどん溢れていくような歌詞で締めくくられます。
まとめ
いかがでしたか?
「STAY」はもう二度と会えないあなたへの強い想いが描かれた楽曲になっていました。
この楽曲を作ったコブクロの小渕健太郎は早くに母親を失っています。
この楽曲の「あなた」に母を重ねているのか、はたまた恋人を重ねているのか、インターネットで検索してみると様々な意見が飛び交っています。
しかし、歌は世に出たらリスナーのものです。
この楽曲に出会ったあなた自身が重ねることができる「あなた」をそれぞれ重ねるのが一番良いのではないでしょうか。
また失う辛さが如実に描かれた楽曲だからこそ、今そばにいてくれる人を大切にしようと思うことができます。
そんな前向きな気持ちにもさせてくれる「STAY」、ぜひ聴いてみてください。
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね