「チャンカパーナ」って何語なの?
「チャンカパーナ」ってラテン系の言葉??
2012年7月18日に発売された、NEWSの14枚目のシングル「チャンカパーナ」って何語であるか、知っていますか?
ちょっとラテンな空気が語感に漂っていますよね。ラテンというと、メキシコ、ブラジル、キューバ・・・
ラテンアメリカの言葉ならば、スペイン語、それともポルトガル語でしょうか・・・。
いえいえ、意外と東南アジアであるかもしれません。タイ語でしょうか?「チャ」とか「チャン」とかがついた単語がけっこうありますからね。
いや、「チャン」といえば、中国語?「チャン・○○」「○○○・チャン」という名前はよくいます。タレントのアグネス・チャンなんかそうです。
あと、映画監督のチャン・イーモウ。
でも、「カパーナ」がついているから違うかも。「カパーナ」はどうみても中国語ではなさそうです。
ああ、なんとなくパスタの「カルボナーラ」の響きに似ていますね。
ということは、イタリア語?いえいえ、まったくそうではありません。
「チャンカパーナ」実は “○語”
じつは、どこの国の言葉でもないのです。「そんなわけないでしょう」と思うかたもいるでしょう。しかし、実際そうなのです。
これは、あえていうならば「日本語」です。
いえいえ、ほんとうは「日本語」にもなかった言葉です。
つまり、造語-つくった言葉なのです。
造語と言えば、サザン。なんとニューハーフも!!
造語といえば、サザン(サザンオールスターズ)の桑田佳祐が有名です。彼は数々の言葉をつくっています。
たとえば、流れるようなサウンドの名曲「希望の轍」、その歌詞に「遠く遠く離れゆくエボシライン」とありますが、「エボシライン」とは彼がつくった言葉です。
「いなせなロコモーション」の「後家サバイバー」という言葉も造語です。
そして、あの「ニューハーフ」も、別に曲から生まれたわけではありませんが、桑田佳祐がつくった“桑田ことば”(これも造語になるか・・・笑)なのです。
そもそも、サザンは、かつての詞を完璧につくって、それに合わせて曲をつけるという「詩人=作詞者」の日本伝統の曲作りのスタイルを打ち破って、曲に合わせて歌詞をのせてしまいます。
しかも、意味が通じなくてもリズムやメロディー重視で、それに合うように言葉を連ねていくという新しい手法をとった日本では先駆的なバンドです。
デビュー曲「勝手にシンドバット」は、マシンガンの弾丸のように言葉がつらなっていますが、よく聞いても意味がわからないところがたくさんあります。
その桑田が、歌詞がわからないだけでなく、曲のために新しい言葉をつくってしまう「造語」にいたったのは、自然なことかもしれません。
ある意味、そうやって定着した、日本音楽界での「造語」という曲作りの手法を、今度はジャニーズの「NEWS」が踏襲したともいえます。
「チャンカパーナ」の意味は?
「チャンカパーナ」は「チャンカパーナ」でなければならない?!
でも、「チャンカパーナ」って、よく練られた言葉のように思います。「チャンパカーナ」でも、「チャンナパーナ」でも、「ナンチャパーナ」・・・でもないでしょう。
おそらく、そうやって、いくつも造ってみてその中から、厳選に厳選を重ねてつくったのではないでしょうか。
もしかしたら、クリエイターのインスピレーションでパッと決まったかもしれませんが。
さすが、作曲が、NEWSのいくつもの楽曲と数々のビッグアーティストを手掛けているヒットメーカーのヒロイズム、そして、作詞がNEWSの数々の曲を書き彼らをよく理解しているHacchin'Mayaです。
NEWSが歌うと、「チャンカパーナ」という言葉が、造花が生花になるように活き活きとしてきます。
ところで「チャンカパーナ」って、どういう意味?
ところで、「チャンカパーナ」には意味があるのでしょうか。
サザンの曲の中の造語、たとえば「エボシライン」や「後家サバイバー」ってどんな意味と聞かれても、はっきりとした答えは出で来ないでしょう。
ところが、「チャンカパーナ」には、初めから意味が込められているのです。それは「愛しい人」という意味です。おそらく、その「愛しい」は、「いとしい」ではなく「愛しい」と漢字で書くのがよいのでしょう。
そうすると、この言葉によりいっそうの深みがでてきます。
ネットの中で検索されて、話題になることも狙ったようなのです。
今こうやって、「チャンカパーナ」って何?どういう意味?どうしてこんなわけのわからない単語をつかっているの?ということで、この文章を書き連ねているように。
それで、なぜ「いとしい」ではなく、「愛しい」と書くのがいいのではないかというと、「チャンカパーナ」はNEWSのファンのことも表しているからなんです。「いとしい」だと「恋人」のイメージが強いですが、「愛しい」と「愛」を使うと、ファンへの愛、それから恋する人両方をイメージできます。
しかも、しかもです。彼らが歌う「チャンカパーナ」を聞いていると、恋する女性の名前にも聞こえてきてしまうのですね。
また、ここでサザンを例に出しますが、不朽の名作「いとしのエリー」を思い出します。
つまり「いとしのチャンカパーナ」という意味を込めてうたっているようにも聞こえてくるのです。
これも計算されているのかな。多層構造ですね。
すごいですね。さすが、NEWS。いやいやジャニーズ・・・
NEWS所属のジャニーズはやっぱりすごい?
「チャンカパーナ」PV
YouTubeにPVはないのでお見せすることができないのですが、このPVはアメリカの茶の間で一人の金髪の少女がソファーに座ってテレビを観ている場面から始まります。
その番組はトークショーで、NEWSの4人が出演しています。
司会者の軽いトークに、絶妙なギャグをまじえて受け答えするそれぞれのメンバー。
でも金髪の少女はあまり関心なさそう。
ところが、「チャンカパーナ」が始まると、初めはリモコンをザッピングしていた少女もどんどんのってきて、いっしょに踊り始めます。
そして、歌が終わると、少女の目の前には、なんと実物のNEWSの4人が!!