月がふたりを探すから 今夜 世界から身を隠そう 覗いたその肌は褐色の葡萄だね
出典: チャンカパーナ/作詞:Hacchin'Maya 作曲:ヒロイズム
曲の冒頭で、「黒髪」という描写があるので、「白い肌」を連想させられるのですが、葡萄のような「褐色の肌」、むしろそこにリアリティーを感じさせられます。
その控えめに見えるけれど怪しくはじけるような魅力をたたえている女の子と、月光のとどかない、まったく別の世界へと旅立つ。
まさに銀河鉄道の深夜バス・バージョンであるかのようです。
最後に・・・
NEWSがエロスを吸収
というわけで、「チャンカパーナ」は軽快なリズムで、一見単純なようですが、おそらく計算し尽された曲なんですね。
他のジャニーズの人気グループ同様、NEWSも常にチャート1位を宿命づけられているのですから、当然といえば当然かもしれません。
もう1つつけ加えれば、たしかに「痛いほど君が欲しいよ」「もうジンジン燃えている」など「エロティック」な表現がたびたび出てくるのですが、本文で書いたように「それだけではない内容」が歌詞の裏には隠されています。
その肉体の衝動と神聖な愛との隠された「揺れ」がこの楽曲の魅力でもあるのですが、この「揺れ」はNEWSだからこそ吸収できているといえるのでしょう。
4人が開くNEWSの未来
そして、逆に、小山、加藤、増田、手越4人のメンバーがこの曲を歌うことで、NEWSは1つの脱皮をはかったともいえます。
じつは「チャンカパーナ」は2011年10月7日に山下智久と錦戸亮が抜けて初めてのシングルだからです。
「彼ら2人が抜けると、さすがにその穴は大きい」、そう誰もが思うでしょう。
そして新しい体制のNEWSを残留するそれまでの4人のイメージでつくるでしょう。
その予測をくつがえし、より可能性を拡げたNEWSを魅せたかった。そんな意志がこの曲からは感じられます。
そしてそれに成功している・・・
おそらく、このテンポのいい曲「チャンカパーナ」は、ビーチなどへ行くときのBGMに最適かもしれません。
でも、以上のことを知ると、もう一度じっくりと味わってみたくなりませんか。どうですか?
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