『アウトサイダー』について
まず、Awesome City Clubの楽曲である『アウトサイダー』のバンドの概要や収録作品など、基本情報について紹介します。
「Awesome City Club」とは
Awesome City Club(オーサムシティークラブ)は、2013年に結成された男女混合の5人組バンドです。
「架空の街“Awesome City”のサウンドトラック」をテーマにしており、洗練された現代的なシティポップサウンドで人気を集めています。
ありそうでない斬新な音楽とは、まさに彼らのことではないでしょうか。
彼らはTAHITI80・Deerhoof・Letting Up Despite great Faultsなど、海外のアーティストのオープニングアクトを務めたこともあります。
海外から見ても、きっと新しい面白い音楽だと感じるのでしょう。
今までのアルバムは、「Awesome City Traks」というタイトルで1から4までのシリーズでリリースされています。
そして、2017年1月にリリースされた『Awesome City Tracks 4』でシリーズは完結しました。
彼らが、これからどんな音楽を生み出していくのか楽しみですね。
バンドの転機となった曲
そんなAwesome City Clubの『アウトサイダー』は、2015年7月に発売された1stシングルです。
ブラックミュージックのテイストとシティポップが軽やかに融合している名曲だと思います。
また、この曲はバンドにとって転機となった曲なのだそうです。
それまでは歌詞が音に合うことを重視していて、メッセージ性を持たせることは「ダサい」と感じていたと語っています。
1stアルバムにはデビュー前のストックが収録されており、デビューしてからはじめて作ったのがこの曲です。
時間にも余裕がなくなり何を伝えたいのかわからなくなった状況で、すっと出てきたのが「自分に正直に生きろ」というこの曲の歌詞だといいます。
リリースするまではとても不安だったそうですが、結果としてより多くの方に聴いてもらえるきっかけとなりました。
ちなみに、今ではまったく「ダサい」とは思っていないそうです。
アルバム『Awesome City Tracks 2』収録
『アウトサイダー』は、2015年9月発売のアルバム『Awesome City Tracks 2』にも収録されています。
耳なじみのよいシティポップでありながらも、それだけには収まらない多彩な音楽性を感じさせるアルバムです。
ギターロックなどが好きな方にもフィットしそうな格好良い曲『GOLD』や、ファンキーでポップな『WAHAHA』など名曲がそろっています。
『アウトサイダー』が気に入った方は、ぜひこのアルバムも聴いてみてください。
歌詞の意味を解説
次に、『アウトサイダー』の気になる歌詞の意味を解説していきます。
『アウトサイダー』のテーマ
Don't stop! Don't stop! Don't stop!
Say the words you wanna say
Don't stop! Don't stop! Don't stop!
Live your life you wanna live
出典: アウトサイダー/作詞:マツザカタクミ 作曲:atagi
この曲のテーマである「自分に正直に生きろ」というメッセージが強く感じられる部分です。
和訳:
止めないで!止めないで!止めないで!
あなたが言いたい言葉を言え
止めないで!止めないで!止めないで!
あなたが生きたいあなたの人生を生きろ
つながりたいのにつながれない
1人の夜にそっと顔出す シェアした僕の感情
親指でまさぐる言葉が 繋がりたがりの僕の ポケットから溢れてった
Does everybody feel the same? 虚しい問い掛け
出典: アウトサイダー/作詞:マツザカタクミ 作曲:atagi
「シェアした」という歌詞から、1人でいる時にSNSで自分の感情をさらけだしていることがわかります。
「親指でまさぐる」とは、スマホの画面を操作する様子です。しかし、つながりたいのに誰ともつながることはできません。
心の奥は 誰にもバレないよに 見えないふりしてた 目を逸らしてた 臆病なアウトサイダー
出典: アウトサイダー/作詞:マツザカタクミ 作曲:atagi