ケツメイシ「月と太陽」とは?
「月と太陽」はケツメイシの25枚目のシングルで、2013年5月にリリースされました。
ドラマ「ダブルス~二人の刑事」のエンディングテーマとして起用されたほか、ケント・モリが振付、出演したMVでも話題になった作品です。
ケント・モリのPVで注目!動画再生ランキングは?
マドンナの専属ダンサーもしたことがあるケント・モリが振付するとともに、出演もしたMV。
白い衣装を着たケント・モリが光を、ケント・モリが絶賛するキッズダンサーユニットのミントクルーが黒い衣装を着て影を表現しています。
キレのあるダンスと、黒い背景に月の光のような照明の効果が幻想的な雰囲気のMVですね。
気になる再生回数ランキングですが、YouTubeにケツメイシの公式チャンネルがないため、実際のところはわかりませんでした。
しかし、avexのYouTube公式チャンネルの中でも、ケツメイシの「友よ ~ この先もずっと・・・ MV」は再生回数 32,905,911 回(2017年9月12日調べ)で11位にランクインしていました。
対して、「月と太陽」の紹介した動画の再生回数は2,044,564 回(2017年9月12日調べ)ですが、ショートバージョンなのでこの曲の人気を測ることができる数字ではありませんね。
ケツメイシ「月と太陽」の歌詞解釈
ケツメイシの「月と太陽」は光と影、陰と陽、泣くと笑う、善と悪と対になった言葉を使って、「君」と「僕」、つまり、寄り添う女性と男性の姿を描いた楽曲です。
足りない部分を補い合い、お互いの弱い部分を守り合う、一人が迷った時はもう一人が導くという歌詞は、理想を語るようでもあり、ワードチョイスはリアルなものが多いです。
支え合う関係とはどうあるべきか?考えながら見てみてください。
君の弱さを守るために僕は生まれてきた
君を苦しみから救う為に
僕は生きて来たんだろう
例え君が悪い奴だって
僕は構わないよ...
君の弱さを守る為に
僕は生まれて来たんだろう
例え君が望まなくたって
それが運命だから
出典: 月と太陽/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ,守尾崇
運命の相手とはどんな相手でしょうか。
ある人は驚くほど自分と共通点があって気が合う人と出会った時運命と感じるかもしれません。
その一方で、ある人は正反対の相手と出会い、最初は衝突しても、全く違う良いところと悪いところを持っている二人は互いを補完し合う関係になり、いつしか互いにいなくてはならない存在となって、運命と感じるかもしれません。
この曲で描かれているのは後者の関係性の方でしょう。
たとえ「君が悪い奴」でも、僕は「君を苦しみから救」い、「君の弱さを守る」、それが運命と言っているのです。
ここまで言えるのは「君」を守れるのは「僕」だけだと確信しており、また「僕」を救うことができるのも「君」だけだと思っているからでしょう。
君が泣くならば僕が笑う
またどうしようもない事ばかりかい?
呆れ 助ける手だて 方法もない
でも君が泣くならば 僕が笑おう
君がそうならば 僕が変わろう
甘えりゃいい 強がるもいい
君は君のままであるといい
ただ言葉いらない 飾らないし
そりゃたまには あるさ上がらない日
出典: 月と太陽/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ,守尾崇
「君」にとって「どうしようもない事ばかり」なら「僕」にだって「助ける手立て」などありません。
しかし、そんな時に「君が泣くならば僕が笑おう」と言っているのです。
辛いことを愚痴った時、相手が同調して辛いねと言ってくれるのも嬉しいことではあるのですが、二人してずっと落ち込んでいても先に進むことはできませんよね。
「甘えりゃいい」と言いながらも、落ちている「君」をそのままにせず、笑って自分の方に引き上げる「僕」の励まし方は一番早い立ち直らせ方と言えるのではないでしょうか。
君が上を向けるように僕が太陽になる
ならなってやろう僕は君の太陽
上向いて歩けば最高
君の元を皆が離れ
別れても 変わらぬままで
まるで光と陰
揺れ動く心は雨のち晴れ
その君の心の痛みとばす
僕は君 照らす 光となる
出典: 月と太陽/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ,守尾崇
前の歌詞の続きで、「君」に「上がらない日」がある「ならなってやろう僕は君の太陽」という歌詞。
「君」が孤独になっても「僕」は変わらず「君」の上で「太陽」のように「君」だけを照らすから、「君」は周りなんて気にせず上を向いていればずっと「最高」の気分のままでいられると言っているのです。
ここまでしたらやりすぎじゃないと思う人もいるかもしれませんが、それくらいしたいと思えるくらい「僕」は「君」を必要としているのです。