もうここまで来ると何を聞いてもそれほど驚きません。この楽曲、『彼氏彼女の事情』というテレ東アニメ主題歌にもなりました。

『彼氏彼女の事情』ざっくり概要

ここで概要をざっくりとご紹介します。

県内随一の進学校に通う“仮面優等生”の宮沢雪野と有馬総一郎の恋愛と成長を主軸に、コンプレックスと向き合う姿を描くコミック作品。主人公の、名門に生まれたゆえのプレッシャーや優等生を演じ続ける苦しみとおかしさ、主人公を取り巻く多彩な人間模様が描かれています。

この作品、『LaLa』(白泉社)で、1996年2月号から4月号まで全3話の短期連載を経て、1996年7月号から2005年4月号まで連載されました。

「カレカノ(Kare Kano)」の略称で愛されると同時に、作品の舞台である神奈川県川崎市に実在の地名が作品中に登場するため、聖地巡礼をするファンもいるとかいないとか。

この作品の中では雪野役の声優、榎本温子と有馬総一郎役の声優・鈴木千尋デュエットして歌っています。

彼氏彼女の事情 ACT1.0
TVサントラ, 鈴木千尋, 福田舞, 榎本温子
キングレコード

ささやかれる井上陽水の都市伝説 『夢の中へ』大麻説

井上陽水楽曲『夢の中へ』は、彼自身が大麻を使用し、ラリっている状況で生まれたものだと言われています。

ここで難解語の説明を。 「ラリる」とは「乱離骨灰(らりこっぱい)」を縮めて動詞化したもので、メチャクチャ、支離滅裂(しりめつれつ)、何をしゃべっているのか分からない、というような状態を示す言葉です。薬物乱用状態にも使われます。

しかし、私は吸引している最中の気分や世界を歌った作品では無く、大麻所持を疑われ、取り調べを受けている彼自身のことを歌ったのではないかとにらんでいます。

というわけで、私の独自の視点でこの曲をチェックしてみたいと思います。

気になる歌詞をチェック!

ここでの解釈はあくまでも私個人のものです。作詞/作曲した井上陽水自身がこの楽曲についてこうであるとは一言も語っていないので、あしからずご了承ください。 それではさっそくその歌詞をチェックしてみましょう!

探しものは何ですか?
見つけにくいものですか?
カバンの中も つくえの中も
探したけれど見つからないのに

出典: https://twitter.com/TVDramaTheme_jp/status/922999450728931328

この部分、暗い夜道で職務質問あるいは自宅の家宅捜索を受けた陽水が、警察官に質問している様子を表しているのではないのでしょうか?「おまわりさん、なにかお探しですか?」「かばんの中にも机の中にも隠してませんよ、ブツは」「ね、探したけれど、見付からなかったでしょ?」という感じでしょうか。

まだまだ探す気ですか?
それより僕と踊りませんか?
夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか?

出典: https://twitter.com/nostalgic_word/status/919540902657327105

警察官は何かを執拗に探しているようです。夜遅くまで捜査は続いているのでしょうか、それを滑稽に思っているようにも思えますね。 「夢の中へ行ってみたいと思いませんか?」というのは薬物をあなたもやってみませんか?という誘いでしょうか・・・・・・うーむ、際どい表現です。

休む事も許されず
笑う事は止められて
はいつくばって はいつくばって
いったい何を探しているのか

出典: https://twitter.com/inoueyosui_bot/status/832756226064650240

この辺は、警察官や刑事がものすごい勢いで探している様子を描いているのではないかと。「いったいなにを探しているのか」などとずい分悠長(ゆうちょう)なことを言っているようにも思えますが、実は薬によって酩酊状態に近い本人は、刑事に何をガサ入れ(捜索の隠語)されているのかも分からないくらい頭がフラフラなのかも知れません。

探すのをやめた時
見つかる事もよくある話で
踊りましょう 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか?

出典: https://twitter.com/inoueyosui_bot/status/908608641673994240

むしろ、警察に見付かってなるものかと証拠隠滅とばかりブツを使ってしまった結果、ラリラリになってしまって、薬物でふわ付いている状態なのでしょう。言うに事欠いて、「お巡りさんも、薬、やっちゃいましょうよ!」とでも言っているのでしょうか?この辺になると意味分かりませんね。

井上陽水『夢の中へ』

どうしてそんな都市伝説が生まれたのか?