「unlock」はurata naoyaが全曲作詞をしたミニアルバム
ソロのベストアルバム「un BEST」からの新たな船出
カバーアルバム「UNCHANGED」、ベストアルバム「un BEST」と"un"をかけたアルバム名でリリースをしてきたurata naoya。
「空」が収録されたミニアルバムでも、それまでのコンセプトを引き継ぎ「unlock」と名付けられています。
アルバム「unlock」の特徴は、urata naoya自身が全曲の作詞を担当していること。
以前にも作詞を手がけることがあったurata naoyaですが、全曲に携わるのは「unlock」が初。
自らのアーティストとしての才能を最大限に解き放つ、まさに"unlock"なアルバムです☆
また、「unlock」ではショーアップしたセクシーなキャラクターは封印。
一個人としての人生の悩みや、愛する人への感謝を綴っています。
普段は見られない素顔のurata naoyaを見ることができる、ファンにとって嬉しい内容です。
「空」は日本語の歌詞が魅力的なバラード曲
「unlock」に収録されている代表曲の「空」は、空を通した自己対話の様子が描写されています。
歌詞は英語を一切用いず、最初から最後まで日本語で作詞されています。
カタカナも使われていないため、全体を通して落ち着いた印象です。
AAAでのurata naoyaとは一味違った、ソロアーティストならではの魅力が感じられますね。
また、サウンドはピアノを主体にオーケストラとドラムが展開を作っていく、耳に心地よく優しい響き。
柔らかなurata naoyaの声と調和して、疲れた時にそっと寄り添ってくれるバラードに仕上がっていますよ☆
それでは早速「空」のMVをご覧ください!
MVではurata naoyaが次第に感情を表に出していく

MVのurata naoyaは白いパーカー姿とスーツ姿の2パターンで登場します。
裸足に白いパーカー姿で床に座り込む彼。うつむき加減で悩みを抱えているようです。
室内は、窓辺の光にかすかな希望を見出すかのような薄暗さ。
倒れた椅子が物哀しい真っ白な部屋は、ゴミ1つなく殺風景です。
一方、スーツ姿に赤い傘を指したurata naoyaは、薄く霧のかかった林の中に佇んでいます。
まるで誰かの葬式に立ち会うかのように、こちらも暗く内省的な印象です。
激しくなっていく心の葛藤
曲が2番に入ると、白いパーカー姿のurata naoyaはドッペルゲンガーのように2人現れます。
向き合った2人は交互に歌いかけ、聞き手となった方が耳や目をふさいで拒否反応を見せるように。
サビでは涙を流す姿が見られ、1番では抑えられていた感情が露わになっていきます。
さらに間奏のギターソロでは日食や赤い傘を手放すシーンが流れ、物語はいよいよクライマックスへ。
MVは途中で終わってしまいますが、最後の展開が気になる内容です。
MVもご覧いただいたところで、気になる歌詞の解説に入ります!
空に自分の理想の姿を見出す歌詞
空とは対照的な本心
ふと見上げた空 あまりにも綺麗で
これに勝てる本物はない
ふと触れた心 問いかけてみるけど
何を思うのかは分からずに
出典: 空/作詞:urata naoya 作曲:夏海
忙しい日々を繰り返して、頭の中はやらなければいけないことでいつも一杯。
充実はしているけれど、理想の生活とはどこか違うような気もしています。
そんな最中に目にした空は、雲ひとつない青空でした。
ゆったりと構えて、どこまでも自然で嘘偽りのない美しい姿。
それに対して自分はどうだろう?と振り返ってみると...。
「今、何を感じているのか」が自分自身でもわからなくなっていました。
心の中で雨が降る
透きとおるような青が淡く広がる
"優しく包むように"を胸に生きてきたけれど
雨雲に覆われ街を濡らしていくように
涙が溢れ出していく
出典: 空/作詞:urata naoya 作曲:夏海
この箇所の前半で述べられているのはurata naoyaのモットーなのかもしれません。
理想とする水色の青空は、ただそこにあるだけで見る人の心を穏やかにしてくれます。
しかし、普段は心の広い人間を心がけていても、心乱れるときはあります。
人間の力では天気をコントロールできないように、自分自身の感情にも波があります。
何日も雨が続いたり、台風が来ると「いつになったら晴れるんだろう」と不安になるのと一緒です。
urata naoyaの心に雨が降り始めました。