「NEXUS 4」ってどんな曲?
明るい未来を感じるロックナンバー
「NEXUS 4」は全体的に明るいメロディーで、聴いていると元気になれるナンバーです。
イントロから「近未来」を感じさせてくれる始まりになっています。
Aメロ、Bメロ、サビとそれぞれのパートで色々なギターの音色が聴こえてきます。
まるでギターもボーカルのように歌っているように感じますね。
晴れた日に両手を広げて野原を走り回りたくなるような解放感のある楽曲になっています。
両A面シングル「SHINE」もちょっとだけ紹介
「NEXUS 4」の様な明るいメロディー
両A面シングルのもう1つの曲となる「SHINE」。
こちらも、「NEXUS 4」と同様、落ち着いたメロディーでありながら明るく元気が出るナンバーです。
両A面シングルというと、それぞれ雰囲気の違った楽曲が収録されていることが多いのですが…。
この「NEXUS 4」と「SHINE」はメロディーと歌詞共に雰囲気がとてもよく似ています。
「NEXUS 4」の方がアップテンポで「これから何かを始めよう!」という時に聴きたい曲だとしたら…。
「SHINE」は落ち着いており、休憩中や休日のドライブで聴きたいナンバーです。
「NEXUS 4」歌詞解説1
「NEXUS 4」の元になった小説を少しだけ
フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が元ネタになっており、"electric sheep"というフレーズは、原題のDo Androids Dream of Electric Sheep?から拝借している。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/NEXUS_4/SHINE
小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を連想する言葉が多く登場する「NEXUS 4」の歌詞。
時代は第三次世界大戦後の世界です。
そこには、人間と全く見分けのつかない「アンドロイド」が登場するなどまさに近未来の世界を表現。
主人公である賞金稼ぎの「リック・デッカード」は人間です。
その人間であるリックが火星から逃げてきたアンドロイド8体を賞金の為に探しだし捕まえるという物語。
アンドロイド達は人工知能の最新型「NEXUS 6」を搭載。
まさに曲名である「NEXUS 4」は小説に出てくる言葉からつけたということですね。
ちなみになぜ「4」なのか。
それは、L'Arc~en~Cielのメンバーが4人だからではと言われています。
「NEXUS」は「絆」という意味があり、「L'Arc~en~Cielのメンバー4人の絆」という意味もあるのではないでしょうか。
小説の世界感である「近未来」がテーマの歌詞には希望や夢、憧れを感じさせてくれるフレーズが多くあります。
それらの感情を小説に出てくる言葉からヒントを得て解説していきましょう!
みんな必死で生きている
当てなく漂うトラフィック
ジャム街は無秩序注ぐ雨はアシッド レイン
明日への空席も無く
迷える僕等は夢見てるエレクトリック シープ
出典: NEXUS 4/作詞:HYDE 作曲:TETSU
目的の当てもなくどこかの駅にたどり着いたのでしょう。
そこは、秩序が無い色んなものが詰まった街ということが想像できます。
「アシッド レイン」とは「酸性雨」の事です。
治安が悪く、優しさが全く無い都会の街に酸性雨が降っているということですね。
今の世界よりもずっと環境が悪化がしているということがわかります。
世界的な戦争が3度起こった地球では、明日に向かって生きる事が精いっぱいです。
明日へ向かう電車などの乗り物には空席が無い。
つまり、足を休めるような座れる座席が空いていないということになります。
立ちっぱなしで休めなくても明日へ向かう。
それはみんな必死で生きているということではないでしょうか。
未来では「羊」も電気で動いています。
きっと戦争の後、本当に生きている動物はかなり高級なものになってしまっているのでしょう。
小説で主人公のリックは本物の羊を飼うお金は無いので電気羊を屋上で飼っているそうです。
電気羊のエサってあるのかちょっと気になりました。
大きな憧れ
何時来るか知れない憧れの時燻る感情は
ただ黙って待ってられない
出典: NEXUS 4/作詞:HYDE 作曲:TETSU