「embrace」とは?
今回紹介する「embrace」という曲名にはどんな意味があるのか気になる人も多いのではないでしょうか?
「embrace」には「抱擁」や「抱きしめること」という意味があります。
他には「受け入れる」や「容認する」などの意味として使われることも多いでしょう。
「embrace」が使われている意味は?
「BUMP OF CHICKEN」は藤原さん自身の経験や感覚を綴った曲が多いといわれています。
それゆえに聴き手によって様々な感じ方になるのは必然といえるでしょう。
実際、この「embrace」という曲を聴いた人からも、様々な意見が聞こえてきました。
他の曲でよく出てくる「黒猫に関連した曲」だという意見など諸説あるようです。
ちなみにWikipediaではこのように記載してありました。
増川が藤原の家に来たときに藤原が短時間で書いた曲で、一見ストレートなラブソングのようであるが、レコーディング中に視力が低下して断片的に景色がモノクロに見えていた藤原が、その時の感覚を歌詞にしていたり、B-PASSのインタビューで「温度は一番嘘をつかない情報」と体温感について語っているなど、必ずしもラブソングであるというわけではない。
増川はレコーディングに不参加。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ユグドラシル (アルバム)
メンバー全員が幼馴染で、特に仲が良いといわれているのが藤原さんと増川さんです。
しかし引用にもあるように「embrace」の収録に増川さんが来ていません。
そして藤原さんの目がかすんでいることからも、疲労困憊していたことが想像できます。
増川さんが藤原さんの自宅に訪れてからレコーディングまでに何があったのかは定かではありません。
ただ、藤原さんが増川さんに向けて書いた曲であることは半分正解ではないでしょうか?
「embrace」を独自解釈!
「embrace」を主人公と動物の関係として考察している情報はいくつか見当たります。
今回は「主人公と親友の距離感」として、独自の視点から歌詞を検証しました。
Wikipediaでも恋人に向けた曲ではないとあるように、あくまでも歌詞は比喩として見ていきます。
微妙な距離感
隠れてないで 出てこいよ この部屋は⼤丈夫
⿎動の⾳は ふたつ ふたつ以上も以下もない
出典: embrace/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
この歌詞から推察できるように、親友同士が少し距離を置いているのでしょう。
心臓は2つしかないと断言していることからも「これは俺とお前の問題だ」と言っています。
しかし最初からずっと相手を突っぱねているわけではありません。
絶縁というわけではなく、ちょっとしたことで口論になったり勘違いが生まれたりしたのでしょう。
そして時が過ぎて少しずつ歩み寄ろうとしているところから曲が進んでいきます。
Aメロの出だしを聴くと藤原さんが優しく語りかけるように歌っている気がしませんか?
「俺は許そうとしているから、そろそろ腹を割って話そうぜ」と言っている気がします。
本音でぶつかり合う
逃げ道の途中 ⾶び込んだ この部屋の中で
君は僕に⾒つかった ⾸輪の無い姿で
出典: embrace/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
ここでいう部屋とは「自分の殻の中」のことではないでしょうか?
首輪につながれていないと表現していることから「本音が見え隠れしている」という意味なのでしょう。
おそらく主人公の方向性と親友の方向性に誤差が生じてきたと推測できます。
そして親友は殻の中に自分の感情を閉じ込めていたけれど我慢できず「感情が放し飼い」になってしまいました。