ドラマ「ルパンの娘」主題歌でもあり、アルバム「834.194」収録曲でもある「モス」。

この曲名は(こけ)のことです。

マイノリティ(少数派)を表すメタファーとして用いられています。

人間の死後、肉体は土や石と化し、そこから植物も育つでしょう。

さまざまなかたちで命が循環するなかで、モスは少数派かもしれません。

ダッチマン時代も含め、サカナクションが奏でるロックやテクノは音楽の中ではマイノリティ。

そのため苦労も絶えないでしょうし、言いたいことも山ほどあるはずです。

それでも具体的には何も言わないのもいい、そういう心情と考えられます。

こうした音楽スタイルでやっていく。

そんな現実に根ざした決意を何度も自分自身で確認しているイメージです。

最後に「セプテンバー」と叫ぶように歌い上げて終わります。

この曲名は山口一郎さんの誕生月

そのため生と死について考えたというのが「言わずもがな」の暗黙の了解に当てはまるでしょう。

最後に

サカナクション【セプテンバー】歌詞の意味を徹底解説!「それもいい」と繰り返す主人公の心情を読み解くの画像

いかがでしたか?

サカナクション「セプテンバー」は人生の意味について思いを巡らせる歌詞でした。

無作為的な、10代の山口一郎さんの心情が生々しく伝わってきたのではないでしょうか。

「言わないのもいい」と繰り返すことで、具体的にいうより響く心情もあります。

この曲をきっかけに、些細な日常生活のなかで「作為、無作為」を見つけてみるとおもしろいかもしれません。

10代から曲作りもバンド活動もしていた山口一郎さん。

詳しいプロフィールについてはこちらの記事をご覧くださいませ。

サカナクションの山口一郎さんが成し遂げた偉業とは?フォークソングや文学はお父様の影響?ロックと文学、J-POPとダンスミュージックの関係性についても紐解きます。

5枚目のシングル『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』のカップリング曲「years」。

CMソングにも起用されたこの曲についてはこちらでお楽しみくださいませ。

サカナクション5枚目のシングル「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」のカップリング曲「years」。どこか懐かしい感じがするのに新しいミニマルなエレクトロサウンドが魅力です。その歌詞とMVに込められた「過ぎゆく時代に変わらないこと」とはいったい何なのでしょうか?山口一郎さん初の試みに注目です。

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