リアルな思春期の恋愛描写
「こんな気持ち・・・初めて」
サンライズ 何かが始まる予感
熱く鼓動かき鳴らしてゆくの
サプライズ 見つめるたび色づく
青い季節(とき)を鮮やかに咲かせたい
「好き」じゃ足りない 気持ち、何なの?ドキドキの
その先を感じたいの
初恋サンライズ
出典: 初恋サンライズ/作詞:井筒日美 作曲:山田祐輔
最初のセリフは小片リサちゃんのパートです。
まるで声優さんかのような美しい声をしていますね。
真面目さが感じられるまっすぐな話し方から、主人公のイメージが膨らみます。
そして、曲はサビへと展開。
サビでは、恋に落ちて、心も体も高揚感に包まれた少女の姿が描かれています。
思春期の恋模様として非常にリアルな描写です。
若さゆえのエネルギッシュさもよく再現されています。
他にも「サンライズ」と「サプライズ」で韻が踏まれていたり、気持ちのいいサビに仕上がっています。
サンライズ=少女の成長過程
洗いざらい さらけちゃって
古い世界 飛び出ちゃって
サンライズ・・・
A Lie The Lie さらけちゃって
Fly 世界 飛び出ちゃって
出典: 初恋サンライズ/作詞:井筒日美 作曲:山田祐輔
古い世界というと、なんだか暗い感じがします。
反対に、新しい世界という言葉には明るいイメージがありますね。
暗いところから明るいところへ飛び出す。
つまり、「サンライズ」とは、少女の成長過程を表しているのではないでしょうか。
初恋を通して自分の殻を破り、より素敵になっていく。
そんな過程には、太陽が真っ暗な世界を徐々に照らしていくような美しさがあります。
他に、恋をすることによって世界が輝きだすような感覚も「サンライズ」と表現できそうですね。
「初恋サンライズ」というタイトルには色々な意味が込められていそうです。
恋する乙女は悩みだらけ
言葉交わせば街中きらりスローモーション
つまんない子に見えない?
軽い子にも見られてない?
少しずつ臆病な私、卒業したい
こんな葛藤乗せて風がブランコ揺らす
出典: 初恋サンライズ/作詞:井筒日美 作曲:山田祐輔
彼と話すだけで世界がキラキラと輝くの。
周りの景色もなんだかゆっくりと平和に流れて……。
つまり、2人だけの世界にトリップしてしまうということですね。
彼しか見えなくて、「彼は私をどう思ってるんだろう?」と不安になったり。
そんな自分をどうにかしたいと悩んだり。
恋する乙女の心の内をよく書き表しています。
恋盛り、悩み盛り
いつだって女の子は
真剣勝負だもの
万国共通かも?きっかけあげたい
なのに・・・怖い・・・単純じゃないの
出典: 初恋サンライズ/作詞:井筒日美 作曲:山田祐輔
恋をすると、今まで考えたこともなかったようなことに向き合わなければいけなくなります。
外見や自分の性格、体臭など……小さな悩みがたくさん生まれるものです。
「この髪型変かな?」
「このメイク、ちょっと派手かな?」
「この服…ちょっと露出多いかな?」
彼に会うために外見を整えようと思ってもこれだけの不安に襲われます。
自分では可愛いと思っても、彼の好みではないかもしれないですしね。
彼に好意をもってもらう、というのは単純に見えて複雑な問題なのです。
ファーストキスは君がいい
「きっと・・・これが恋・・・」
サンライズときめきこだます鼓動(ベル)
すぐに君に悟られてしまいそう
サプライズ優柔不断な昨日
澄んだ空の色へと染め変えたい
甘酸っぱい味はどんななの? 高鳴る
胸の理由、試したいの
初恋サンライズ
出典: 初恋サンライズ/作詞:井筒日美 作曲:山田祐輔
このセリフは新沼希空ちゃんのパートです。
女の子らしい柔らかさがあり、主人公の初々しさがよく伝わってきます。
セリフで高揚感を高め、サビへ突入です。
一緒にいると心臓がドキドキとうるさくて、君に聞こえてしまいそう。
彼への想いは日に日に大きくなっていっているようです。
昨日サプライズでしようと思っていたことってなんでしょう?
告白?それとも……キス?
「甘酸っぱい味」という表現が出てきたということはキスの可能性が高いですね。
ファーストキスといえば“レモン味”(=甘酸っぱい味)ですから。
告白もまだできていないのにキスしようと考えているところが思春期という感じで可愛いですね。
そんな様子こそ“甘酸っぱい”です。
複雑な乙女心
サンライズ・・・
気のない振りして悔やんでウラハラなの
好きよ・・・ダメよ・・・簡単じゃないの
出典: 初恋サンライズ/作詞:井筒日美 作曲:山田祐輔
サプライズでキスをしようとしたり、はたまた気のない振りをしたり。
恋する乙女は複雑です。
素直になりたいけど、うまくいかない。
そうして悩みは膨らんでいきます。