ももいろクローバーZ、10枚目のシングル!
勢いに乗っていたももクロの決定打!
「GOUNN」は2013年11月6日に発売された、ももクロ10枚目のシングル曲です。
この年のももクロは4月にアルバム『5TH DIMENSION』を発表しツアーも行いました。
海外のアーティストも多数参加するハードロック・メタルのフェス「オズフェスト」にも参加し、話題を呼びました。
夏には女性アーティストとしては初となる日産スタジアムでのライブを行うなど、どんどん活動の規模が大きくなっていきました。
そんな、勢いに乗っているももクロが満を持して発表したシングルが「GOUNN」です。
2013年大晦日の紅白歌合戦でも、「GOUNN」を演奏しました。
作詞、作曲は誰?
「GOUNN」の作詞を担当したのは只野菜摘氏です。
SMAPやゴスペラーズなど多くのアーティストに詞を提供し、「アイカツ!」や「プリキュア」シリーズなど、アニメソングの作詞も数多く手がけています。
ももクロの楽曲では「GOUNN」の他に、「Chai Maxx」や「D'の純情」「黒い週末」など、多くの作詞を行っています。
作曲はシンガーソングライターとしても活躍するしほり氏です。
主にPCゲームやアニメの主題歌を多く歌っており、中川翔子や水樹奈々など多くのアーティストに曲を提供しています。
ももクロの曲では、メジャーリーガー・田中将大投手の登場曲にもなった「My Dear Fellow」や、ももクロ主演映画「幕が上がる」の主題歌である「青春賦」の作曲を担当しています。
壮大なスケールのMVに注目!
テーマは仏教?
そもそも「GOUNN」というタイトルはどういう意味なのでしょうか?
「GOUNN」は「ごうん」と読みます。漢字で書くと「五蘊」となります。難しい言葉ですね。
意味としては、仏教において「人間の肉体と精神を5つの集まりに分けて示したもの」だそうです。
仏教の言葉がタイトルになっているのです。
人間の心身の機構を羅列的に挙げ、それによって人間の生存およびその環境の全てを表そうとしたものである。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E8%98%8A
正直難しいですが、人間の肉体と精神を構成するものを表す言葉のようです。
メンバーの玉井詩織は「前回のアルバムの最後の曲(灰とダイヤモンド)に、輪廻って言葉が入っていて、そこから新曲に繋がっている」と言っています。
「輪廻転生で、ももクロがまったく新しい旅をスタートする」という意味なのかもしれません。
ももクロが5人であることも意味としてつながっている気もします。
なじみのない言葉だけに、いろいろと想像がふくらんでいきますね。
壮大なスケールのMV!
「GOUNN」のイントロは不思議な音色で始まります。
ここで使われているのはシタールとタブラというインド音楽の楽器です。
仏教がテーマの曲ということで、アレンジにもインドの雰囲気が用いられています。
最初に登場するメンバーの衣装も白い巫女のような服装です。
MVには仏教の世界観を強くイメージさせるものがたくさん出てきます。
だまし絵のように次々とメンバーの姿が出てきますが、曼荼羅(まんだら)のようにも見えます。
曼荼羅とは仏の悟った境地のことで、その境地に備わる功徳(くどく)を色鮮やかな絵にしたものです。
CGをうまく使い、壮大なイメージを見事にビジュアル化しています。
ももクロの衣装もインドっぽい雰囲気ですし、とにかく仏教とインドがテーマになっているのですね。
このMVは『MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2014』で最優秀グループビデオ賞を受賞しました。
今見ても色鮮やかな映像が魅力的で楽しい、名作MVだと思います!
歌詞にも注目!
あなたに逢いたいよ 旅路は永遠の彼方
諸行無常のどこかに けして変わらぬもの
出典: GOUNN/作詞:只野菜摘 作曲:しほり
冒頭の歌詞から「諸行無常」と、ここにも仏教の言葉が出てきます。
諸行無常とは、この世にある全てのものは姿も本質も変化し続けるものであるという意味です。
そんな中で変わらないもの=愛である、ということなのかもしれません。
ほんものの奇跡は よい因果応報の果て
奇跡じゃなくて自分の中から みちびく 未知の力
いつでも逢いたいよ 不思議なシンクロニシティで
魂の奥 つながっている
ふくれた 感情 あなたの 手のひら
出典: GOUNN/作詞:只野菜摘 作曲:しほり