3位の「Telecastic fake show」は、凛として時雨の1stシングルです。

「Sadistic~」などの歌詞から、危険なにおいを感じてしまう曲ですが、ここで出てくる「君」とは、もう一人の自分に当てている言葉のように感じます。

自分自身の過去・現在・未来について葛藤している状況を、「一人きりで異常なfake show」と表現しているところは、一見難しい言い回しに聞こえるかもしれません。

しかし、イメージとして捉えれば、とても想像しやすいフレーズになっていると理解できるでしょう。

危うさが見える歌詞から目が離せない!


見えない一人に 消えた音を見せて
君の自由にもう飽きて 見えたモノはなんだっけ
君の自由にもう飽きて 歌うことも無くなった

出典: Telecastic fake show/作詞:TK 作曲:TK

見えない一人(君)=もう一人の自分として見ていくと、自分の世界にかなり向き合って書かれた曲ということが理解できます。

そして、「消えた音を見せて」という、本来なら目に見えることのない音にフォーカスを当てているところも、危うさを感じさせられてしまうでしょう。

解釈のし方によっては、自分に訪れたブランクの時期にこの曲がピタッときた方もきっと多いのではないでしょうか?

2位、abnormalize

Plastic Tac Tic もう誰もおかしくなれないよ
貴様もPlastic beautiful world
美しすぎる世界に僕はなぜか光が見えなくて
破裂していく心が 無限のリフレクション

出典: abnormalize/作詞:TK 作曲:TK

2位はPSYCHO-PASS第一期のオープニング曲「abnormalize」です。

凛として時雨初のタイアップソングということもあり、思い入れの強いファンも多いでしょう。

「Plastic Tac Tic」という言葉のリズムも心地よく、繊細な曲調にもとても合っています。

また、プラスチックのように無機質で美しい世界に感じる居心地の悪さが、アニメのストーリーにリンクし、アニメファンからも愛される曲になっているのも納得です。

真実と偽者が作り出す世界とは…


全てが裏返しになって 幻はもうthe end
真実にさえ怯えてしまう
目に見えるものだけの”世界”現象
偽者が手を繋いで 全てを映してるって

出典: abnormalize/作詞:TK 作曲:TK

ここで紹介している二行目の歌詞を見ていくと、全く救いの無い状況と感じられますよね。

そして、ラストの歌詞では、本当にもう無理なんじゃないかと思ってしまうフレーズもドキドキします。

しかし、どんなに最悪な場面でも自分が諦めなければいいと、最後の希望を持たせてくれる言葉がこの曲の最後の最後にあるんです!!

確認した方なら分かると思いますが…めちゃめちゃカッコいいですよね!!

この絶望と希望を感じさせる歌詞のバランスは、とても考え込まれたものなのではないでしょうか。

1位、Enigmatic Feeling

紙一重だろう 紙一重だろう 境界線 神は1人なの?
おかしくなって おかしくなって ふいに君を奪ってしまうのだろう
Crazy 完全浮遊体 ピントの合わない心に
Shake me 完全浮遊体 鏡さえも覗けない

出典: Enigmatic Feeling/作詞:TK 作曲:TK

1位はPSYCO-PASS第二期のオープニング曲「Enigmatic Feeling」です。

「紙一重だろう」などのように、同じ言葉を繰り返す歌詞にすることで、よりメッセージ性の強い曲になっています。

 おかしくなったせいでピントのずれた心に戸惑い、その揺さぶられている自分に鏡すら覗けない状況…

一行目の歌詞からも伝わってくるように、どこに救いがあるのかわからない歌詞の世界観も引き込まれるポイントですね。

深く考えられた歌詞がたまらない!!


奪われ続けるなら もう狂ってしまうよ 眠れる森で
無限のFuture乗り越えた 僕は浮遊 浮遊体
Where are you?

出典: Enigmatic Feeling/作詞:TK 作曲:TK