様々な憶測を呼んでいる
猫?それとも人?
2018年12月25日に公開されたみきとPの楽曲「愛の容器」。
そのMVと歌詞に表現されている内容が意味深で、様々な憶測を呼んでいます。
初めて聴いた時に印象的なのは、シンプルに研ぎ澄まされた伴奏やメロディ。
恐らく「あえて映像と歌詞に集中させたい」という意図があってのことと考えられます。
また、いくつも解釈が生まれるのにも理由がありそうです。
ここでこの楽曲を考察するうえでのポイントをチェックしてみましょう。
これらの点において、物議が交わされている印象です。
何かを守っているようにも、飼育しているようにも、監禁しているようにも考えられるのです。
あえて具体的に語らないのがこの楽曲の魅力ともいえますね。
話題のMVをチェック
イラストと楽曲が見事にマッチ
こちらが公開された「愛の容器」のMVです。
イラストのタッチと楽曲の雰囲気が絶妙にマッチしていますね!
やはり、MVには男女が登場するため、恋愛感情について歌っていると思われます。
猫を飼育するように女性を飼っている気がしました。
あまりに愛情が深いゆえに、「依存」のような歪みが生じているのではないでしょうか。
一見すると「温かい愛情」に溢れたカップルの様子。
深く解釈すると「歪んだ独占欲」に縛られたカップルの物語。
擬人化した猫のお話という考え方もできます。
興味深い発想の楽曲ですね。
それでは、歌詞から深く考察していきましょう。
外へと逃げ出さないか心配
外の世界を知ってしまった君
玄関の外 飛び出してしまった
隠していたのに 部屋の外の世界
それからといえば 君はうわのそら
「閉じ込めないで」と物言いたげな目で
出典: 愛の容器/作詞:みきとP 作曲:みきとP
前述した「猫のような表現」から楽曲は始まります。
飼い猫が玄関から脱走してしまった…という話をたまに聞きませんか?
あれは猫の「野生の本能」が外の世界を求め、無意識に走り去ってしまうそうです。
主人公が大切にしている女性も、猫と同じように外の世界を見て、心が奪われてしまったよう。
決して室内に不満を持っているわけではない。
だけど、どうしても外の世界の事を考えては憧れてしまう。
主人公は「彼女が猫のように自分以外の誰かのもとへ行かないか」を心配して、閉じ込めていたのです。
この「閉じ込める」という表現は、心理的な状況を表現した比喩なのかもしれません。
でも、MVでは実際に閉じ込めている様な描写もなされていますね。
ここではMVに基づいて「実際に家に閉じ込めている」と解釈していきましょう。
愛を注ぐから
愛の容器満たしてあげる
心配なんてしなくてもいいよ
ここにあるのは ガラクタだけど
僕が君を守るから
出典: 愛の容器/作詞:みきとP 作曲:みきとP
印象的な表現のサビですね。
ここでは「僕が満足させるから」と語りかけているようです。
では何を「心配しなくていい」と言っているのでしょうか?
そもそもこの主人公は「愛情不足を補うために、彼女が他の人を求めてしまう」ことを懸念しているのです。
外の世界が必要ないと思うくらい僕が愛情を注いであげる。
だから、どこにも行かないで。
そんな切実な想いのもと、このフレーズが歌われているのではないでしょうか。
この考え方からは「共依存」的な関係性も浮かび上がってきますね。
MVでも最後にはいくつも南京錠がかけられた部屋へと閉じ込める様子が映し出されています…。
幸せそうに見える2人の様子
女性からの愛情
仕事してても お風呂に入っても
トイレに行っても おやすみの時にも
待ちくたびれてる フリして見張ってる
心配してるのは やっぱり君だ
出典: 愛の容器/作詞:みきとP 作曲:みきとP