[ALEXANDROS]が日本語詞メインで届ける応援歌
落ち込んでしまったらこの曲から元気をもらおう!
10代20代に大人気のロックバンド[ALEXANDROS]。彼らの楽曲は全編英詞も多いのですが、今回紹介する「Forever Young」はほぼ日本語の歌詞!
それだけ今回の曲には「リスナーにしっかりと届けたい!」という思いが込められているのでしょう。
「Forever Young」は、2013年に発売のアルバム「Me No Do Karate」の7曲目に収録されています。
曲調は明るいDメジャー。オルタナティブロック好きでなくとも、とても聴きやすい楽曲です。
[ALEXANDROS]は、イギリスの伝説的ロックバンドoasisの大ファンだそうで、幅広いリスナー層から支持される楽曲制作はoasisの影響も受けているのかもしれませんね。
ポップなメロディとは裏腹に、歌っているのは人生の指針となるような深い内容。
人生でマイナスな出来事に直面した時、この歌を聴けばきっとまた前を向けるはずです。今回はその歌詞を深読みして行きます。
*ちなみに、この曲の発売時は[Champagne]というバンド名で活動していましたが、現在は[ALEXANDROS]に改名しています。
心に留めておきたい歌詞を分析!
人生を大局的に見れば、道は開ける!
今回紹介する「Forever Young」は、愛だの恋だのを甘く切なく歌い上げる内容ではなく、「人生でどん底に落ちたらどうやって這い上がったらいいか?」という骨太な内容です。
実は認知心理学的にもつながる内容を歌っているんですよ。早速歌詞を見て行きましょう♫
まずは1番から♫
くだらない日常だって
いつかアルバムになって
頭狂わす事だって
いつか君の歌になって
「夢から覚めろ」と
叩き起こされるけど
また夜に寝たふりをして
騒ぎ出せばいい
出典: Forever Young/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
Aメロから大人じゃないと書けない歌詞ですね。
10代の頃や20代前半の頃って、「辛い事・悲しい事」より「楽しい事・嬉しい事」だけの毎日が続けばいいなって思うじゃないですか。
でもそうじゃないんですよね。落ち込む日、泣きたい日、何もない退屈な日、飛び上がるほど嬉しい日。それぞれ違う毎日だから、人生って面白いんです。
なぜなら、人間は「慣れる」動物だから。悲しみにも慣れるし、幸せにも慣れてしまう。
だから、「ずっと幸せが続くと逆に幸せを感じられなくなる」というパラドクスに陥ってしまうんです。
作詞した川上さんは、「君が経験する1日1日に無意味な日なんてなくて、全てが人生を彩る素敵な時間なんだよ」という事を伝えたいのではないでしょうか。
つい口ずさみたくなるサビ
「Stay together」に込められた意味を解釈
世界一の海の向こう
永遠を目指して行って
Stay together Stay together
先見えずドライブの途中で
いつの日か終わりが来ても
かわしてそのまま突き進んで
僕らはまだ若い このままで
出典: Forever Young/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
「Forever Young」は、Aメロからサビに移っても転調はなく、初心者でも歌ったり演奏したりしやすい曲です。サビも引き続きDメジャーで展開されます。
サビで繰り返されるのが「Stay together」という歌詞です。
動詞から始まっているので命令文(日本語訳:「一緒にいて」)かな?と感じる方もいると思いますが、この曲の場合は主語が省略されているだけです。
主語は「We(僕達は)」になります。そしてここで言う「We」は、[ALEXANDROS]とリスナーです。
例えば安定を捨て、先が見えない一歩を踏み出したとしましょう。おそらく周りの人からは自分の決断を反対され、決心したはずの心が揺らぐ事もあるはずです。
そんな時、「俺が一緒に走ってやるからこのまま行こう!」と伴走してくれるようなイメージを歌詞から感じられますね。
そして「若い」というのは、年齢的な意味を指すのではないと思います。
[ALEXANDROS]も、メジャーになるまでは一般企業に務めながら音楽活動をしていました。
大学を出て社会人になるタイミングや、20代から30代になる頃は、周りが「腰を落ち着けるか」と守りに入る雰囲気になってきます。
そんな状況で「納得する形で挑戦を続けたい!」と頑張る全ての方に、「やりたい事があるなら何歳でも挑戦してOK!」と背中を押してくれる温かさが歌詞から伝わります。
より元気をもらえる2番♫
誰かは僕らに言うだろう
「永久など儚いフィクションだ」
くそくらえだ 何だってんだ
お前が既に終わってんだ
全てが駄目になって
奈落の底に落ちたって
苦しみは目指す者にしか現れぬもの
出典: Forever Young/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平