きっかけ
人間椅子から八十八ヶ所巡礼へ
ネットで調べ物をしていると思わぬ発見があります。
音楽関係はYouTubeをよく観ますが、たまに気になるアンダーグラウンドなバンドに出くわします。
人間椅子が好きでライブ映像やMVを観ていたのがきっかけです。
イカ天の頃はイロモノでしたが、歳を取った今は最高にカッコいいです。
その人間椅子を検索していたら関連動画で引っかかった八十八ヶ所巡礼に目が留まりました。
バンド名や曲名に人間椅子と同じ匂いがして、興味を持つようになり聴き始めたんです。
ネットが無い時代ならこんなアンダーグラウンドなバンドは気付かなかったかもしれません。
今は表も地下も関係なく音楽情報が得られる時代なのでありがたいです。
ジャパンロックのアンダーグラウンドシーンは探せばまだまだこんなバンドがあると思います。
強烈なキャラクター
8月18日(八十八)にニューアルバムをリリース
このバンドのフロントマンは全身に彫物を入れたボーカルとベース担当の主犯格マーガレット廣井です。
初めて見た時は女かと思いました。
一度見たら忘れられない強烈なキャラクターですね。
自らを「親孝行バンド」と公言しながら華奢な体にマッチした女装スタイルというギャップ。
後の二人は無言で淡々と超絶プレイを惜しげもなく披露してくれます。
マッチョなドラムの賢三は坊主頭で上半身裸がデフォだそうです。
同じトリオ編成の人間椅子も、今はインパクトのある格好していますがこちらも負けていません。
癖のあるバンドが好きな人には一撃で好きになるでしょう。
その八十八ヶ所巡礼が8月18日(八十八)に3年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリースします。
アルバムタイトルは「凍狂」。
これまで発表されたアルバム6枚のうち、3枚は8月18日の発売です。
そして今回もこの日になりました。
new album
『凍狂』
八月十八日発売!!!
PPR-1014 \2,000(税別)
01.虚夢虚夢
02.金土日
03.脳の王国
04.幽楽町線
05.凍狂
06.月斗
07.紫光
08.永・凹・阿阿瑠
〈Bonus track〉
09.怪感旅行
出典: https://twitter.com/88kasyo/status/1018149058144190464
ジャケ写にはあのキャラクターが
ファンなら収録曲を見ればお気づきでしょう。
前作「日本」の発売以降に、MVやライブで発表されたアルバムタイトルを含む4曲が収録されています。
そしてジャケ写は八十八ヶ所巡礼といえば谷口崇。
ベルセルクのベヘリットかマザーグースのハンプティダンプティそれとも人面卵か。
お馴染みのキャラクターが今回も登場しています。
待望の新曲やいかに
サイケデリックでチープなMV
彼らは自分たちをプログレの端っこと言っています。
でも、これまでの曲を聴くとそうかなと。
人間椅子もキング・クリムゾンをカバーしているのでそんなものかと思っていました。
プログレに振りすぎない処で踏みとどまっているという意味でしょうか。
だけど、「脳の王国」はそれなりにプログレっぽいです。
まずはMVからご紹介します。
まるで昔のサイケデリック・ミュージックに先祖返りしたみたいな画像処理です。
しかも作りが安っぽくて、いまは21世紀なんだからCGぐらい使えよと言いたくなります。
マラカスを振っているマーガレット廣井はまだいいです。
ギターのKatzuyaはバンジョーをいつもの調子で超絶プレイしてるかと思えば、賢三はボンゴを叩いています。
ボンゴの上に本がありそこには「マーク・ボラン特集ボーン・トゥ・ブギT・REXのぶっとびワールド」の文字が……
Tレックスが好きなんでしょうかね。
あと「冷やし麺 エビとんこつ」「宇宙の彼方でブギしてる!」とか、次々切り替わる背景だけでも面白いです。
八十八ヶ所巡礼らしい突っ込み所満載なMVでしょう。