中島美嘉【FIND THE WAY】歌詞の意味を考察！なぜ逃げ出さない？頑張るあなたに寄り添いたい

「君」は「永くて哀しい夢」を見たようです。

心が抉れるような、悲痛なものだったのでしょう。

しかしながら、「君」は一見気にしていない様子。

気にならないわけではないはずなのに。

「僕」は、「君」がその夢にとても傷ついていることを分かっていました。

だから、今ばかりは「泣いていい」と寄り添います。

光を目指して戦い続けるのも大事ですが、時には立ち止まることも必要です。

辛かったら、受け止めてくれる人に甘えて泣けばいい。

でなければ、人は心を壊してしまいます。

ところで、この「かなしい夢」というのは『ガンダムSEED』にも登場するキーワード。

主人公のキラが経験した壮絶な戦いの日々を、ヒロインのラクスは「かなしい夢」と呼びました。

アニメの内容を知っていれば、その夢が具体的にどんなものなのか察しがつく人もいるでしょう。

悲惨な夢に傷つけられた「君」。

しかし、その痛みは決して無意味なものではありません。

痛みを知っているからこそ、「何とかしなくては」と強く思えるのです。

今すぐ何とかできる魔法の言葉や、光に飛んでいける翼はないでしょう。

だからって焦る必要はないのです。

傷の痛みやこれまでの日々を踏まえてから、結論を出す方が良いのではないでしょうか。

その方が落ち着いて考えられますし、良い答えが出せるからです。

そしてその結論だけが「すべてではない」とも述べています。

大切なのは、今をどうしたいか。

結論をしっかり考えるのは、その後でも良いのです。

それにしても、7行目で突然「あなた」が出てきました。

「君」も「あなた」も、どちらも二人称の言葉。

「君」の呼び方を変えたとも、聴いている人に向けた言葉ともとれます。

「光」を目指して、戦い続ける「君」と「僕」。

戦いの日々は、辛く悲しみに満ちています。

しかし彼らは、この日々を終わらせられる方法があると信じています。

その方法が「光」であり、タイトルの「WAY（道）」なのでしょう。

1番と2番のサビを繋げたラストのサビは、8行目だけ変わっています。

どうやら、探していた「光」が見つかったようです！

それこそ、自分たちが目指した未来につながるもの。

自分たちが正しかったというよりも、何とかできる方法が見つかったという方が正確かもしれません。

これまでの傷も痛みも、「哀しい夢」も無駄ではなかった。

その光の先に、「君」が目指していた「道」があるはずです。

「FIND THE WAY」の歌詞は、『ガンダムSEED』とかなり深くリンクしているように感じられます。

ここでの「WAY（道）」とは、「戦争を終わらせる方法」や「コーディネーターとナチュラルの共存」でしょう。

このアニメのように、希望のある未来を探して困難に立ち向かっている人に向けた歌詞となっています。