「若死に」がテーマの曲

ONE OK ROCK【Grow Old Die Young】歌詞の意味を和訳して解説!若死にって?の画像

2019年2月13日に発売された9枚目のアルバム「Eye of the Storm」

今回は、このアルバムに収録されている「Grow Old Die Young」をご紹介します。

この曲は、タイトルにもある通り「若死に」がテーマの曲です。

ではこの、「若死に」とは何なのでしょうか。

普段、あまり聞き慣れない言葉ではありませんか?

この「若死に」が今回、キーワードとなってきます。

「若死に」を頭の片隅に置いて、読み進めてみてください。

より深く曲に入り込むことができます。

では早速歌詞に移っていきましょう。

なお、同じフレーズの解説は省いておりますのでご了承ください。

願望

ダンス

I wanna dance till my legs break
I wanna love till my heart aches

出典: Grow Old Die Young/作詞:Taka・CJ Baran・Ben Romans・Jamil Kazumi 作曲:Taka・CJ Baran・Ben Romans・Jamil Kazumi

「足が壊れてしまうまで踊りたい。

心が追い詰められて辛くなるまで愛したい。」

「I wanna」は「〜したい」という意味の英語となります。

「dance=ダンス」「my legs=私の足」という意味です。

2つの文に共通している「till」という単語が「まで」となります。

2行目は「愛したい」と「心が痛むまで」の構成となっているのです。

この2文から読み取れるのはこの感情ではないでしょうか?

「限界までやりたい」

どちらの文も「命の限り」という気持ちが見受けられます。

決して途中でやめることはなく、最後までやり遂げて人生を終えたいのです。

足が動かなくなり壊れてしまうまでとにかく踊り続けて楽しみたい。

そして、誰かを心臓が苦しくなるまで愛し抜きたい。

そんな主人公の愛深さがみられます。

死因の願望

I want the cause of my death
To be amazing sex
And I'll laugh with my last breath

出典: Grow Old Die Young/作詞:Taka・CJ Baran・Ben Romans・Jamil Kazumi 作曲:Taka・CJ Baran・Ben Romans・Jamil Kazumi

「僕の死因が素晴らしい夜の営みであってほしい。

そして笑って最後の呼吸をするだろう。」

「cause=引き起こす」と「my death=自分の死」を組み合わせて「死因」となります。

「amazing」は「素晴らしい」という意味です。

「I'll」は未来を表す英語なので「〜だろう」となります。

「laugh」が「笑って」、「my last breath」が「息を引き取る」です。

これらを組み合わせると、上のような和訳になります。

人間の本能には逆らわず、最高の快楽を楽しんでから死にたいということでしょうか。

そうすることで最期の時に笑える気がする。

最後の最期まで、とにかく笑って楽しいことをしていたいのでしょうか。

いよいよ「若死に」のフレーズ

大人になる

Let's grow old and die young
Let's grow old and die young
We ain't done the best is yet to come
Let's grow old and die young

出典: Grow Old Die Young/作詞:Taka・CJ Baran・Ben Romans・Jamil Kazumi 作曲:Taka・CJ Baran・Ben Romans・Jamil Kazumi

いよいよこの曲のキーワード「若死に」に突入していきます。

このフレーズを和訳するとこうなります。

「一緒に大人になっていこう。

そして、若く楽しい心のまま一緒に死のう。

まだベストは尽くせていないだろ。

まだその時はきていない。

一緒に生きて死のう。」

これは一体どのような意味なのでしょうか。

若くして死のうとしているのに、なぜ大人になる必要があるのか。

その謎を解いていきます。

「若死に」とは?

この「若くして死のう」というのはどういう意味なのでしょうか?

「早く大人になりたい。

でも、だらだらとつまらないことはしたくない。

つまらないことをしながら無駄に長生きもしたくない。

それなら楽しいことだけをしまくって、若く綺麗なうちに死のう。」

このような意味が込められているのではないでしょうか。

70年、80年生きたところで良いこともないだろう、と諦めているのでしょう。

それなら、若くて見た目も綺麗で体力もあるうちに楽しみたいのです。

その方が何をしてもより楽しめます。

限られた時間の中でそれだけに集中してやることで深く胸に刻むのです。

今、やりたいと思っていることを全部して楽しむのです。

誰に何と言われても自分のしたいことを狂ったようにするのでしょう。

主人公は、おそらく自身の寿命を短く設定した上で楽しもうとしているのです。