つれないふたりの歴史的な恋

信長と蘭丸【敦盛2011】歌詞の意味を徹底解釈!つれない蘭丸の本音とは?歴史になぞられた恋を紐解く!の画像

「敦盛2011」は、戦国鍋TVで発表された信長と蘭丸のナンバーです。

番組内のコーナー「MUSIC TONIGHT」(ミュージックトゥナイト)にて発表されました。

戦国鍋TVの「なんとなく歴史が学べる」というコンセプト通り、歴史ネタが満載の1曲となっています。

織田信長と森蘭丸をテーマに、1曲で楽しみながら小ネタが学べる歌詞です。

また、往年のアイドルソングのようなキャッチーなメロディも印象的。

2人の掛け合いが楽しい、中毒性の高い1曲です。

いわゆるBL的な信長と蘭丸のラブソング

史実でも信長の小姓で寵愛を受けていた蘭丸は、男色関係にあったとも伝えられています。

そんな2人の熱い関係と想いを歌にした、まさに本能寺のように燃え上がる1曲です。

2人の恋を描いた歌詞を読み解いていきましょう。

戦国鍋TV屈指の人気曲!

信長と蘭丸【敦盛2011】歌詞の意味を徹底解釈!つれない蘭丸の本音とは?歴史になぞられた恋を紐解く!の画像

戦国鍋TVは、歴史をイケメン俳優達による寸劇や音楽で楽しめるバラエティ番組です。

歴史ネタを踏まえて、音楽と萌えを楽しみながら学べる番組となっています。

印象に残るナンバーも多い中、特に中毒性が高かったのがこの「敦盛2011」。

一度聞くと忘れられない完成度の高い曲に、史実の小ネタを挟んだシュールな歌詞…。

そして正統派アイドルのように決めたパフォーマンスは、一度見たら忘れられなくなります。

村井良大演じる信長鈴木拡樹演じる蘭丸のビジュアルもあり、ハマった方も多かったのではないでしょうか。

タイトルの「敦盛」とは?

タイトルの「敦盛2011」ですが、この「敦盛」とは何でしょうか?

これは信長が好んだといわれる幸若舞の「敦盛」から来ています。

「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻の如きなり」。

「敦盛2011」の歌詞にも使われているこの一節は、信長が特に好んだといわれるもの。

ドラマなどでも、信長がこの一節を舞うシーンがよく描かれました。

この幸若舞は「平家物語」に登場する平家の武将、平敦盛を元としています。

能や謡曲にも描かれる平敦盛。

平家の年若い武将で、一ノ谷の戦いにて熊谷直実に討たれた少年です。

美少年であったといわれ、熊谷直実とのやりとりからもロマンチックな印象を受けます。

後には多くの創作作品にも登場していました。

どことなくBL的な美しさを持つ彼の名前をタイトルにおいたこの1曲。

信長と蘭丸のラブソングをさらに印象づけています。

すれ違う2人の恋心

一途に思う信長さん

初めて会ったあの時に 君と生きると決めたんだ
オレの心の桶狭間 埋められるのは 君だけさ

出典: 敦盛2011/作詞:安部裕之 作曲:奥村愛子

信長さんの一途な想いが歌われています。

蘭丸は兄弟と共に小姓として信長の元に仕えることになりました。

その時から、信長の心は蘭丸に奪われてしまったのです。

桶狭間といえば、有名な桶狭間の戦い

心の隙間を桶狭間にかけて、蘭丸に埋めてほしいと愛をささやきます。

信じることができない蘭丸

騙されないよ その笑顔 小姓の気持ち もてあそぶ
頭の中はいつだって 天下布武しか無いくせに

出典: 敦盛2011/作詞:安部裕之 作曲:奥村愛子

一方の蘭丸はどこかつれない様子。

信長の言葉にもてあそばれるのを警戒しているかのようにかわします。

天下布武は信長の目指した天下統一

ですがあらゆるものを手に入れたいという姿勢は、人の心も手に入れたいということかもしれない…。

信長さんが手に入れたいのは、蘭丸だけでなくあらゆる人なのでは。

そう疑ってしまう蘭丸は、信長をあしらってしまうのです。

歴史ネタも満載

2人の心を天下統一