楽曲から溢れるファンタジックな世界

キリンジ『エイリアンズ』のオマージュ曲!

空音【Hug feat.kojikoji】歌詞の意味を解釈!ギターを持つ少女とエイリアンの正体に迫るの画像

今回ご紹介する楽曲は、空音さん、kojikojiさんがタッグを組んだHug feat.kojikoji』です。

こちらは、日本のバンドキリンジエイリアンズのオマージュソング

『エイリアンズ』は美しい旅を思わせる名曲で、LINEモバイルのCMにも起用され、多くの人の心を掴みました。

そして『Hug feat.kojikoji』は、多才な実力で話題の若手ラッパー・空音さんが作詞・作曲を担当しています。

ファンタジックな歌詞の中に”エイリアン”が登場するなど、随所に2つの楽曲の繋がりを感じられますよ。

空音さんが紡ぎ出す独自のリズムや、キラキラとした遊び心のある歌詞の内容にも注目です。

『エイリアンズ』と合わせて聴くと、より一層楽曲の世界観にハマっていきますよ。 

また、フィーチャリングしているkojikojiさんの、”エモい歌声が胸に刺さる”という声も多いです。

アルバム収録前に一部歌詞が変更されているのですが、今回は変更後の歌詞をもとにご紹介いたします。

エモーショナルなMVも注目!

どこかレトロ、それでいて現代的な雰囲気を感じるMVも、ぜひチェックしてみてください。

輝く電飾や間接照明、画面いっぱいに広がる鮮やかな色彩が美しく、おしゃれで引き込まれます。

また、流れるようなカメラワークとシーン展開に、想像力を掻き立てられますよ。

MVの中には、歌詞に登場する”エイリアン”や”地球”、”ナポリタン”なども登場します。

他にもMVに楽曲のエッセンスが散りばめられているので、じっくり見て考察するのもおすすめです。

歌詞をピックアップ!

地球にエイリアンがやってきた

パンイチ小僧が走り回る地球は
エイリアンによって侵略されました
助けを呼ぶJapanese people, Restaurant
のシェフが作ってたナポリタンが踊り出す
奴らにゃ 感情ってもんが無くてさ
何故か“惑星”に忘れたみたいで
野暮用でスーパーにお使い頼まれたあの子は
UFOに吸い込まれたのさ

出典: Hug feat. kojikoji(Album ver.)/作詞:空音 作曲:空音

楽曲は”地球がエイリアンに侵略される”という衝撃的な展開からスタートします。

エイリアンたちの襲来に驚き、騒いでいる街の人たちの様子が思い浮かびます…。

4行目のナポリタンの表現はとてもユニークですが、特殊能力によって動き出してしまったのでしょうか。

思わず絵を描きたくなってしまうような想像力豊かな描写です。

また、7行目の表現から考察するに、エイリアンの襲来は突然で予期できないものだったのでしょう。

感情の無いエイリアンが無意識的に全てを自分たちのものにしようとする、そんなシーンが描かれています。

地球にあるものは次から次へとUFOの中に吸い込まれていくのです。

月も落ちてきて大騒ぎ

一方 その頃planet treeで僕ら
Rabbitが地球に落ちてくのを見てた
CoreとかNovaとかよく分からんが
アダムとイブも首を傾げてた
俺は知らんぷりして彼女の手を引いて
足音立てずに逃げようとしたら
ギターを持つ少女が現れて
今目の前で歌い出したのさ

出典: Hug feat. kojikoji(Album ver.)/作詞:空音 作曲:空音

歌詞に登場する”planet tree”は空音さんが高校生の時にYouTubeにアップして注目を集めた楽曲です。

そしてここでは、直訳して”惑星の木”のもとに集う男女の姿が想像できます。

2行目の歌詞は、”月が地球に落ちてきた”という表現なのではないでしょうか。

”最初の人間”と言われているアダムとイブも驚くほどの、突飛な現象が次々と起こっているのでしょう。

エイリアンに気付かれないよう逃げる中、男女は1人の少女に出会います

音楽で世界は変わる

ただLoveが溢れるよ 今夜
てかLoveで満たそうよ 今夜
It’s a dancing 見ててよAlien
Musicは世界を変えるよ
心の傷に音の絆創膏
パンにMellowのJamを塗ろう
ドレミの音符 Milkに溶かして
お菓子の家でGood night baby

出典: Hug feat. kojikoji(Album ver.)/作詞:空音 作曲:空音

空音さんとkojikojiさんのハーモニーが美しい幻想的なパートです。

先ほど登場した”ギターを持つ少女”が歌っているのか、可愛らしい歌詞が印象的です。

彼女が奏でる音楽が世界に広がっていき、美しい音楽が世界に溢れることで、地球は救われるのでしょう。

そして1~2行目の歌詞からは、感情の無いエイリアンと対照的な”大きな愛”を感じます。

言語の壁をこえて、愛ある音楽はどこまでも広がっていくのでしょう。

甘いミルクやパンに塗る美味しいジャムのような、美しく素敵な旋律が傷を癒し、心を満たしていくのです。