それをふまえて、もう一度この歌詞を見てみましょう。
そうすると、これはいわゆる「痛い人」へのメッセージなのではないでしょうか?
「痛い人」というのは、なにもドラマの世界に存在するだけではありません。
いや、むしろ現実世界のほうが数は多いのではないでしょうか?
これを読んでくださっている皆さんの周りにもいると思います。
もしかしたら肉親や恋人がそうだ、という人もいるかもしれません。
この曲はそういう人に対して「NO!!」とアンチテーゼを送る曲です。
もし、皆さんの身近な人にそういう人がいたらさりげなくこの曲を聴かせてみてください(笑)
もしかしたら効果があって、あなたに対する対応が変わってくるかもしれませんよ?
それでは続きの歌詞を見てみましょう!!
Bメロ
自分らしく生きてますか?
気持ちイイことそこにありますか?
出典: それじゃあバイバイ/作詞:椎名慶治 作曲:永谷喬夫
Aメロに続いてBメロの歌詞も辛辣(しんらつ)です。
これは「痛い人」に対するメッセージではありませんね。
「痛い人」に対応する側へのメッセージです(笑)
我慢して「痛い人」と接していてもなにも報われない。
殻を破って、関係をご破算して、「リブート(再起動)」してみたらきっと新しい世界が見える。
それをさりげなく気付かせてくれる歌詞ですね。
サビ
アッカンベーしてさよなら かるいノリで行きましょう
さんざん悩んでみても 本当なんにもなりゃしないよ
今が楽しいから あなたがたもぜひ
一度試してみたらどう? それじゃあバイバイバイ
出典: それじゃあバイバイ/作詞:椎名慶治 作曲:永谷喬夫
「いなす」という言葉があります。
「軽くかわす」という意味です。
自分と関わり合いのある人にモンスターがいたら、できるだけ「いなし」てください。
その方が、その人のためにもなりますし、自分自身もストレスから解放されます。
少し話は逸れます。
「熟年離婚」が多い日本。
夫が定年を迎えてから、妻が「離婚届」を夫の眼前に突きつけるのですね。
おそらく明治・大正時代にはそういった現象は少なかったと思います。
女性が男性と同じく、社会で認められるようになった昭和時代。
平成の今もそれは同じです。
嫌な人が肉親であった場合、その人から離れるのには時間がかかります。
それでも妻たちは離婚する。
余生を幸福に過ごしたいがためです。
もちろん立場が逆の場合もあり得ます。
どちらの場合もパートナーが「痛い人」だったのでしょう。
現代に生きる私たちは、そういう人と付き合っている時間はありません。
この曲のタイトルにあるように「バイバイ」と一蹴するしかありませんね。
2番Aメロ
"ホント世渡り上手ネ"なんてみんなに言われます
セコイ計算も早い これも才能って奴です
まずい事情アリアリの 場面もサラッとかわす
Ah 涼しい顔して 通りすぎて含み笑い
出典: それじゃあバイバイ/作詞:椎名慶治 作曲:永谷喬夫
人間は大人になればなるほど、処世術を身に付けます。
わざわざ「角が立つ」ようなことはしないでしょう。
毎日毎日いつも正直に自分の気持ちを吐露していては、他人が去っていきます。
なのでストレスは溜まる一方です。
それでも日本人の美徳は「調和」にある。
それは「他人の立場に立ってモノを考えられる民族」ということにほかなりません。
日本人は他人に対して思いやりがあるんですね。
しかし、溜めたストレスは解消しなければ病気に罹ってしまいます。
このあたりのバランスが難しいですね......。
2番Bメロ
こんな僕はキライですか?
こんな生き方は許せませんか?
出典: それじゃあバイバイ/作詞:椎名慶治 作曲:永谷喬夫
ここの歌詞は、主人公が自問自答をしているように感じられます。
周りの空気を感じ、「上手く」生きている自分。
事なかれ主義、取ってつけたような言動、陳腐なポーズ。
それでも主人公は必死に毎日を生きています。
そのことは誰にも否定できませんね。
2番サビ
アッカンベーしてさよなら 胸をはって無茶をやれ
変に迷い悩むのは 時間のムダってもんでしょう
今が楽しいから あなたも自由に
生きるようにしてみたら? それじゃあバイバイバイ
出典: それじゃあバイバイ/作詞:椎名慶治 作曲:永谷喬夫
些末(さまつ)な人間関係で悩んでいても、一文の得にもならない。
自意識がある限り、100パーセント分かり合えるということはあり得ません。
ましてや、相手が「痛い人」だったら1パーセントも理解できないかもしれませんよね?
そんなことを考えている時間があったら、もっと楽しく生きよう。
そう思っていても、いつの間にか人間関係で悩んでしまう。
そういう人は、その都度その都度この曲を聴くと効果があると思います。
この曲を聴くだけでストレス解消になりますよ!!