「Drown in Twinkle」の魅力は?

無駄を省いて生まれたインパクト

秋山黄色【Drown in Twinkle】歌詞の意味を考察!「殺して」はどんな心境で歌ってる?の画像

2019年1月23日に発売された秋山黄色の1stアルバム「Hello my shoes」。

今回はその2曲目に収録されている「Drown in Twinkle」をピックアップしていきます。

この楽曲「あえて無駄なものを省く」ことで完成されたと、秋山黄色自身が語っていました。

確かに言葉一つ一つに刺さるものがあり、強烈なインパクトを与えるはず。

歌詞のみならず、展開やサウンド、メロディもシンプルで要点を押さえています。

シンプルだからこそ深掘りしたくなる歌詞の意味を一緒に考察していきましょう。

リリックビデオをチェック

絶望と希望が入り混じっている

こちらのリリックビデオでは、楽曲の世界感を映像からも味わうことができます。

表示される言葉に注目してみましょう。

どの言葉にも重みがありますね。

絶望と希望が入り混じった複雑な心境が読み取れます。

どんな思いを伝えたいのでしょうか?

それでは、歌詞の考察へと移ります!

その憂鬱の正体は何?

まずは「Drown in Twinkle」における絶望の部分から始まります

煮え切らない様子で歌い上げる歌詞の意味を、深く考察しましょう。

一体何を買ったの?

時にはそう 日々を買って
思い出さずに 灯り点くような
憂いを纏っている
僕を今見つけられるようなら

出典: Drown in Twinkle/作詞:KIRO AKIYAMA 作曲:KIRO AKIYAMA

「買う」という言葉に注目してみましょう。

主人公は今の日々に価値を感じられません。

そのため、お金と引き換えに代わりの日々を買いました。

いわば「夢」や「希望」を買ったといえます。

具体的に何のことを指し示しているのでしょうか?

例えば「好きなアーティストのライブチケットを買う」ことを想像してみましょう。

チケットを買うことで得られるものが2つあります。

ライブへ行くまでの楽しみな気持ち。

ライブで実際に歌唱や演奏を聴いた時の感動。

そしてこれらは価値のある日々を作り上げます

もっと身近なものだと外食で「美味しい食事を味わう日々」を買い取る、という考え方もできますね。

このように私たちはお金で日々を買うことができます。

でも、これらの「買った日々」は根本を変えるわけではありません

自ら生み出す日常は無価値なままです。

充実を味わいつつも、その裏には虚無感が隠れている

それが歌詞にある「憂い」なのではないでしょうか?

繰り返す「殺して」

そうだ 殺して
永久の方

出典: Drown in Twinkle/作詞:KIRO AKIYAMA 作曲:KIRO AKIYAMA

「殺して」はどんな心境で歌っているのでしょうか?

自己嫌悪で「こんな僕ならいっそ殺して」と言っている印象を受けます。

現状に満足できないのかもしれません。

このまま「偽りの日々」を生きることしかできない自分を、拒絶しているのかもしれません。

どこか遠くへ行ってしまいたい…。

そんな逃避的な心情も読み取れます

自然体の自分を肯定できない。

その理由はどこにあるのでしょうか?

生々しい内面が見えてくる