TAB譜を使った応用編!ちょっとした工夫でスキルアップ
TAB譜はとてもとっつきやすく、簡単に曲を弾くことができますが、欠点もあります。
その最たるものは、「その曲しか弾けなくなる」ということです。
TAB譜は初心者が曲を弾けるようになるまでの素材としては最適なものです。
ですが、TAB譜だけに頼りすぎると、コードやスケールなど、音楽理論のスキルが身につきません。
これらは初心者が中・上級者にステップアップするためにとても重要です。
それらの習得には教材を使うのが一番ですが、TAB譜から学べることもあります。
ここではTAB譜の応用編として、スキルアップに通じる「多少の工夫」をご紹介します。
TAB譜を使ってギターの特性を体得することもできるのです。
フレットが足りないときの対処法
24フレットの記載があるのに手持ちのギターが22フレットしかない。
そんな状況は良く発生します。
素直に新しいギターを買うのも良いですが(出費が大きいですが)、ちょっとした工夫で乗り切ることができます。
その方法は「異弦同音を探す」ということです。
全く同じ音でなくても、オクターブ下の音を使うことで、最小限の違和感で弾くことができます。
例えば1弦24フレットがないなら1弦12フレットを使うといった方法です。
新しいギターを買うまではそれで乗り切りましょう。
普段とは違う運指であるため、スキルアップにもつながります。
異弦同音はぜひ理解しておきたいギター特有の理論です。
弦を変えることで同じ音を出すことができます。一本のギターで探してみると2つ以上見つかるでしょう。
フレット数が足りないときの対処法として有効です。
オクターブ上の同音も加えると、かなりの同音が見つかります。
突き詰めていくとコードのハイポジションともリンクしてくるのです。
同じ押さえ方でフレットをずらしてみる
お手元のTAB譜でコードが記載されている部分のフレット数をずらしてみましょう。
すると、同じコードの属性で(メジャーコードならメジャーコードのまま)ルートをすることができます。
例えばFのコードがあります。
これは6弦から1、3、3、2、1、1と押さえますがこれをそのまま2つずらしてみましょう。
すると6弦から3、5、5、4、3、3になりますね。
これは実はGのコードです。
このように、TAB譜から読み取ったもので少し遊んでみると、さまざまな発見があると思います。
是非試してみましょう。
コード理論までにはいきませんが、ハイフレットまで動かしてみると同じ押さえ方で数種のコードが鳴らせますね。
おわりに
いかがでしたか?
TAB譜は、ギターを始めた初心者がスキルアップするために、心強いサポートとなるでしょう。
しかし、TAB譜に頼りすぎると、中・上級者へのステップアップの妨げとなってしまいます。
他の教材等も使用しつつ、TAB譜と良いお付き合いをしていきましょう。
下記に脱初心者に役立つ記事をリンクしておきますね。
ある程度TAB譜が読めるようになったら、五線譜と見比べながら楽器演奏することもおすすめします。
いきなり五線譜を読むとなるとハードルが高いのですが、TAB譜の置き換えを考えながら慣れていくと良いでしょう。
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