ALI PROJECT【亡國覚醒カタルシス】歌詞＆MV解釈！宝野アリカ独特の世界…孤高の鷲の行方は？

「鷹」が羽ばたく様でとある「メッセージ」を例えています。

主人公は「絶望」に囚われて「希望」を見失っていました。

鷹の羽ばたく「影」に注目して、その美しい「白い羽」に目を向けないのと同じ。

その「白い羽」を射ぬくように、現状を見極めて明るい未来を掴み取る。

つまり「悲観的」になりすぎれば「チャンス」も逃してしまうという意味なのだと思います。

ここでは「人との関わり」で心の穴を埋め合う「依存的な状態」を表現しているのでしょう。

衝動的に傷の舐め合いをすることで和らぐ痛み。

しかし、その後にはどうしようもない虚しさが湧いています。

なぜなら、根本的な問題は何一つ解決していないから。

深層心理では自分が単なる「逃避」に走っていることに気が付いているのでしょう。

そして最後には「君」という存在が登場しました。

主人公には想い焦がれる相手がいるのかもしれませんね。

胸の痛みの根源には「君」との過去が眠っているのでしょう。

冒頭で積み上げられた「壁」は何者かによって無理矢理壊されました。

そして、「愚か」といわれた「神」は「民」に置き換わったのです。

つまり、権力者が引きずり降ろされたということ。

そして「鏖（みなごろ）される」というショッキングな表現がされています。

虐げられてきた人々の怒りが爆発し、逆襲されたのでしょうか？

この主人公は「人を愛する」ことに「苦痛」を感じているようです。

先ほど登場した「君」への愛でしょうか？

それが叶わない状況にあるのが読み取れます。

しかもそれは、おそらく誰かに強いられた状況。

生きる希望を失い、絶望が積もり積もった結果、「死」を望むようになったのでしょう。

いかがでしたか？

今回解釈した歌詞からは、独裁的な国やコミュニティでの悲しい物語を綴っているのではないかと感じました。

MVで中世風の衣装を身に着けていることから、過去の時代がテーマになっている可能性もあります。

民主主義である日本ではなかなか体験することのできない価値観を見ることができましたね。

今回ご紹介した「亡國覚醒カタルシス」と並ぶ名作「聖少女領域」の意味を解釈した記事もあります。

ALI PROJECTの深い世界感をぜひ味わってくださいね♪