フジテレビ「あいのり」最後のオープニングテーマ!

青山テルマ【大っきらい でもありがと】歌詞解説!元カレはサイテーだった?最高だった?揺れる女心に共感の画像

2009年までフジテレビで放送されていた、恋愛バラエティー【あいのり】

その最後のオープニングテーマとなったのが青山テルマの「大っきらい でもありがと」だったのです。

歴代のあいのりオープニングテーマに比べると少ししっとりとしているこの曲。

告白してフラれたら一人で帰国という切ない場面もある、あいのりの旅にピッタリです!

これを聴くと、あの頃のあいのりを思い出す!という方もいることでしょう。

一人になった部屋で元カレを思い出す、切ないPV

ここで、「大っきらい でもありがと」のPVもチェックしてみましょう。

PV青山テルマ本人が出演。真夜中、暗い部屋で一度も笑うことなく切ない表情を浮かべている青山テルマが映し出されます。

携帯を取り出して元カレからの連絡を待っていたり、元カレがいつも座っていたであろう椅子を眺めたり、元カレとお揃いの指輪を外したり…。

付き合っていた彼氏にフラれたばかりの女性を表現していることが分かります。

昼間には何とか心の痛みを紛らわすことが出来ても、真夜中は悲しみや絶望がおそってきてしまうもの。

みなさんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

彼氏にフラれた経験がある方が見ると、思わず泣き出してしまう青山テルマの姿に共感して、切なくなってしまうこと間違いなしのPVです。

恋のピリオドは突然に

聞きたいことはたくさんあったのに、聞けなかった

青山テルマ【大っきらい でもありがと】歌詞解説!元カレはサイテーだった?最高だった?揺れる女心に共感の画像

もしまたあなたに会えるのなら ひとつだけ 聞かせて欲しいの
いっしょに過ごした時間は どうでもいいような終わりだったから

出典: 大っきらい でもありがと/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和 中村正人

この曲は、既に別れてしまった元カレに語りかけるような歌詞で始まります。

元カレから突然別れを切り出され、「本当は一緒に過ごしてきた思い出を振り返ったり、自分に対する想いを聞いたりしたかった」。

そんな女性の切ない感情が読み取れます。

しかし不思議と、歌詞から女性の「別れたくない」という気持ちは見えてきません。

突然別れを迎えたということは確かなようです。

しかし、フラれる前から何となく互いの関係が冷めていることは感じ取っていたのではないでしょうか。

とはいえ、いざ別れるとなると悲しみが込み上げてくるもの。

フラれた時に、相手の雑さや適当さを感じてしまうと心に傷をおってしまうのも無理はありません。

元カレがサイテーな人だったのかどうかは分かりませんが、最後に彼女を深く傷つけたことには変わりないようです。

置いていかれる側の悲しみ

「今までありがと」それで終わりに出来るのは 置いてく方だけ
プライドとかじゃなく 置いてかれる方はそんなすぐに 絶対思えない

出典: 大っきらい でもありがと/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和 中村正人

2番冒頭の歌詞からも、フラれた時の女性の悲しみが表現されています。

別れる時にはほとんどの場合、別れを告げる側と告げられる側という構造が出来上がります。

もちろん、フる側も余程相手を憎んでいない限りは苦しみや悲しみという感情を持ち合わせているでしょう。

しかし、素直な気持ちでお礼を言えるのは別れを告げる側だけです。

フラれたばかりの頃は、相手に対する憎しみや怒りなど混沌とした感情が渦巻いても仕方ありません。

この部分はとても【あいのり】の告白場面にもマッチします。

告白してフラれたメンバーはラブワゴンを降りて、他のメンバーとお別れしなければいけません。

フった側であるメンバーも泣きながら、フったメンバーに感謝を告げる様子も頻繁に見られます。

そんなメンバー達の気持ちを代弁するような言葉が、ここの歌詞では表現されています。

相手を責めても心の傷は癒えない

きらいだと言えたら、楽になれる?

大っきらいだって もし今言えたとしたら
胸の痛みは 消えるかな? 忘れられるのかな?

出典: 大っきらい でもありがと/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和 中村正人

元カレとの思い出がなかなか消えず、苦しむ気持ちがこの歌詞では表現されています。

いっそのこと嫌いになりたい」、そんな風に恋愛経験のある人は思ったことがあるのではないでしょうか。

失恋から立ち直れない日々が続くと、こんなに苦しいのは自分をフった相手のせいだと思うようになり、最後には憎んでしまうこともあります。

まるで女優のように気持ちを込められる青山テルマの歌声がより胸を締めつけるようです。

ここまで失恋した女性の気持ちを繊細に表現した曲はなかなか見つけられません。