青山テルマ【大っきらい でもありがと】歌詞解説！元カレはサイテーだった？最高だった？揺れる女心に共感

2行目の歌詞から、元カレのことをきらいだと叫び出しそうになった気持ちをグッと堪えている様子が読み取れます。

人を嫌いになったり憎んだりすることはある意味簡単です。自分を守る手段として、使うこともできるでしょう。

この曲が表現する女性は自分自身のことを大切にできているからこそ、その手段は使いません。

何故なら"きらい"という気持ちは本心ではないからです。

素直な自分の心を偽ってしまえば、傷ついてしまうことに気づいたのでしょう。

偽ることで一瞬は楽になれても、それはいつしか心に影を落とすのです。

失恋して、相手を憎んでしまっている女性の心を打つ歌詞ではないでしょうか。

この曲の歌詞冒頭、女性は元カレに聞きたいことがあると言っていました。一体何を聞きたかったのでしょうか。

その答えになる言葉がここで書かれています。

別れることになる前には、誰しも恋人とラブラブな時期があるでしょう。

その時期には惜しむことなく愛の言葉を囁いてくれる人が多いものです。

そんな言葉が嘘かのように、最後には全く愛情を示してくれない…恋愛ではよくあること。

以前恋人がくれた言葉を信じたくても「あの言葉は嘘だったのではないか」と疑心暗鬼になってしまうと、何とも言えない虚無感に襲われます。

もし再会したとしたら、その真相だけは知りたい。

嘘ではないと分かれば、あの頃の自分も救われるのでは？という女性の気持ちをここでは表現しているのです。 

ここでは、元カレに再会したらどうするかなと想像している女性の気持ちが描かれています。

1〜2行目から分かるように、やはり元カレから一方的に別れを告げられ、綺麗な別れ方ではなかったのでしょう。

出来るならば、未練なんて持たずに元カレを突き放してギャフンと言わせたい。

それでも悲しいことに、まだ彼のことを思っているのです。

後半の歌詞からは元カレへの強く切ない気持ちがひしひしと伝わってきて、同じ状況の女性だったら思わず泣いてしまいます。

タイトルの大っきらいという言葉は、大好きの裏返し。

諦められない元カレへの気持ちを隠し、前へ進むためにようやく出すことのできた一言なのです。

自分をフった元カレにまだ少し未練の残る、女性の繊細な気持ちを表した「大っきらい でもありがと」

タイトルの"きらい"という言葉は決して本心ではなく、まだ好きだという思い。

その気持ちをいつか吹っ切ることができ、心から感謝の気持ちを持てるようにという願いが込められていました。

そう考えると切なくも前向きさがあり、失恋した女性を励ましてくれる曲だと感じることができます。

あなたには忘れられない人はいますか？忘れられなくて、相手を憎むことしかできない時もあるでしょう。

しかし、憎んだままでは失恋から立ち上がることはできません。むしろ自分自身を傷つけてしまっている可能性もあります。

そんな時はこの曲を聴いて、いつか元カレに「出会えてよかった」と言えるようになれたら、より素敵な女性になれるのではないでしょうか。

今回ご紹介した曲はシングルだけではなく、「LOVE！~THELME LOVESONG COLLECTION~」というアルバムにも収録されています。

アルバムでは、青山テルマさんの代表曲である「そばにいるね」も聴くことが可能。

こちらもなかなか会えない恋人たちの気持ちを代弁してくれる一曲となっています。

OTOKAKEでは「そばにいるね」の歌詞を考察した記事も公開しています！

ぜひ、恋に悩んで眠れない方はこちらの曲もチェックしてみてください。

きっと青山テルマさんの囁くような優しい歌声に癒されるはずです。