YOUNG MAN (Y.M.C.A.)/西城秀樹の全身で表現するパフォーマンスがブームに♪歌詞あり

老若男女知らない人はいないのではないかと思われる、「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」。

リアルタイムを知らない世代でもその振り付けやサビのメロディはほとんどの人が知っている、国民的ソングといってもいいのではないでしょうか。

西城秀樹最大のヒット曲。同時期に活躍した郷ひろみ、野口五郎と共に「新御三家」と呼ばれ一世を風靡しましたが、その新御三家3人がリリースしたシングルの中でも最も売れた作品です。

リリースは1979年、28thシングルとして登場しました。リリース3週間後にはオリコン週間シングルチャート1位に上り詰め、なんとその後5週連続1位を記録した、驚くべき作品でもあります。

そんな「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」ですが、実は洋楽のカバーだったってご存知ですか？

この曲の原曲は、アメリカの6人組のグループVillage Peopleの世界的ヒット曲「Y.M.C.A.」。

ビルボードの週間ランキングと1979年の年間ランキング2位を記録し、イギリスやオーストラリアにおいてはヒットチャート1位を獲得しています。

このグループはゲイをコンセプトとして活動しているグループで、この曲も同性愛が題材になっています。

曲のタイトル「Y.M.C.A.」も、ゲイを暗喩するスラング。

西城秀樹はロサンゼルスに滞在していた時にたまたまラジオから流れてくる「Y.M.C.A.」を耳にし、ピンときたそうです。

曲の良さはもちろん、そのノリの良さに惹かれたのでしょう。

もともと洋楽に親しみがあったことも影響しているのでしょう、この曲を気に入った西城秀樹はさっそく自身のコンサートで原曲のままのカバーを披露してみたそうです。

西城秀樹が「Y.M.C.A.」に感じたポテンシャルは確かなものでした。観客の手応えもよく、すっかりこの曲を気に入った西城秀樹はちゃんとカバーしてシングルにしたいと思い始めます。

しかし、その実現には極めて困難な道が待ち構えていました。

2018年5月18日

「Y.M.C.A.」、そしてその曲を歌うVillage Peopleの持つゲイという要素が問題視されたのです。

これは当時まだ同性愛に対する理解が社会的に進んでおらず、偏見が存在していたという時代であったことが大きく関係しています。

もしこれが現在であれば、ゲイという点がこの当時ほどクローズアップされて問題視されることはなかったでしょう。

レコード会社や事務所が強固に反対する中、諦めきれない西城秀樹は何度も直訴し、日本語歌詞の内容や振り付けを考慮してなんとかリリースにこぎつけました。

ここまで苦労してもこの曲をどうしても世の中に送り出したい、そう西城秀樹に思わせたものは何だったのでしょう。

この曲が自身の転機になると、大きな存在の曲になるという予感があったのかもしれませんね。

「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」というタイトルで、ついにリリースされたこの曲は空前の大ヒット、文句を言っていた周りも黙らざるを得ない状況になったことでしょう。

原曲の「Y.M.C.A.」はYoung Men's Christian Associationの略ということですが、西城秀樹のバージョンはYoung Man Can do Anythingの略ということです。

2018年5月17日

西城秀樹の捨て身の努力でリリースされた「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」は、その曲の良さもさることながら、振り付けが大きな話題となりました。

ご存じ、あの体全体でアルファベットでY、M、C、Aを表現するあれです。

この振り付けは、西城秀樹自身が考えたというから驚きですね。

今でこそ振り付きの曲をアーティストと共に観客も踊る、というのは当たり前になっていますが、当時はまた一般的なものではありませんでした。

この曲は観客参加型パフォーマンスのブームを巻き起こし、社会現象にまでなったそうです。

衣装も衝撃的でしたね。アメリカ国旗ををモチーフにしたあの衣装のインパクトと、振り付けのインパクトが相乗効果をもたらし社会現象になるほどのものすごいパワーを生み出したのではないでしょうか。

ではここからは、歌詞をご紹介します。

ズバッとど真ん中直球のストレートな歌詞ですね。

若さを謳歌し、可能性を感じさせます。

この曲をみんなで大声で歌えば、確かに元気が出てきそうです。