2枚目の配信シングル

【猿上がりシティーポップ】とは?

秋山黄色【猿上がりシティーポップ】歌詞の意味を徹底解釈!誰へ投げかけた言葉?孤独な愛の町の真意とはの画像

2017年に音楽活動を開始したアーティスト、秋山黄色さん。

そんな彼の楽曲猿上がりシティーポップ】は、2018年8月に配信限定シングルとして発表されました。

猿?ポップ?

タイトルからは、彼が何を表現したかったのか想像ができませんね。

しかし歌詞の世界を覗いてみると、そこには自分の生き方を模索する誰かの姿が描かれていました。

楽曲中盤で吐いたセリフは誰に向けたもの?

愛があるはずなのに孤独なのはなぜ?

タイトルからは想像がつかない感情の揺らぎを徹底解説していきます。

生きづらい世の中

辛うじて息を吸って吐いている
青酸なんとかだったら終わりって
笑えるね

出典: 猿上がりシティーポップ/作詞:KIRO AKIYAMA 作曲:KIRO AKIYAMA

主人公は自分の人生に悩む1人の青年です。

これはおそらく作詞作曲を手掛けた秋山黄色さん本人でしょう。

この楽曲が発表された時期を思い返してみると、ちょうど秋山さんが音楽活動を開始した直後

1996年生まれの秋山さんが22歳の頃でした。

22歳というと、ちょうど周囲の友人たちは就職して新たな道を歩み始める時期。

そんな中で秋山さんは、音楽の才能を武器に戦う道を選びました。

苦しいのは誰?

1行目の歌詞から、誰かが息苦しさを感じているのだとわかりますね。

実はこの部分、2通りの解釈ができるのです。

まず、必死に呼吸しているのは敷かれたレールの上を走る友人たちであるという解釈。

疑うこともなく、日常を当たり前に享受している人々。

それが理由で苦しむかもしれないなんて疑いもしない人々。

そんな様子をさめた目で見つめ、乾いた声でバカにしているのでしょう。

当たり前だと思っている物事の正体を疑ったことがあるか?という問題提起なのかもしれませんね。

主人公の不安な心模様

もう1つの見方をすると、息苦しいのは主人公であると考えられます。

人生は人それぞれですが、それでも「就職しない」ということは世間一般からすると異端でしょう。

主人公は周囲の大多数と違った生き方をしている自分を振り返り、不安を抱いています。

自分が進んでいる道は本当に正しいのか?

実はこの道こそ、毒ガスに満ちた魔の道であったのではないか?

もしかすると、その異端さを馬鹿にする周囲の声毒ガスとなって主人公を追い詰めているのかもしれません。

いずれにせよ自分の人生に悩む主人公は、考えることに疲れ始めています。

そのせいで3行目のように自分の人生を他人事のように見つめ、諦めたように笑っているのでしょう。

笑われる生き方

見世物

辛うじて儚さって知っている
檻の中
俺によく似た奴らを笑う

出典: 猿上がりシティーポップ/作詞:KIRO AKIYAMA 作曲:KIRO AKIYAMA