「マジェスティック」は荘厳、壮大など、威厳がある状態を示す言葉です。
楽しく輝いている時も、辛くて沈んでいる時でもその声はまるで大聖堂の荘厳なる鐘の音のように鳴り響くのです。
もしくはマエストロの指揮するオーケストラが奏でるシンフォニーのように。
圧倒され、仰ぎ見ずにはいられないような。
愛しい人の声は、誰にとってもそんな存在でしょう。
奇跡は起こる
そして言葉を発することによって奇跡が起こるのかもしれないのです。
黙っていては何も伝わりません。
国と国との関係性においても「対話が必要」などといわれているのを耳にすることがあるのではないでしょうか。
もっとパーソナルな関係でもそれは変わりません。
口下手な方もいるでしょう。話すのが苦手だという方も。
でも、人間は一人一人違います、考えていることも異なりますし、感じ方も違うでしょう。
だから、まずは言葉でわかり合おうと呼びかけます。
もしかしたら、それが今までの誤解を解いてくれるかもしれません。
何か違う関係をもたらしてくれる可能性もあります。
今までもつれていたものがほどけて、新しい何かが見えてくることも。
言葉にはそんな力があります。
だから怖がらずに話してみようと、語り掛けるのです。
輝く青春を過ごすために
大好きなことを隠す
必要はない 自分は自分だ
いつか振り返ってみれば
短かったと思うのが青春
胸に秘めた欲望(おもい)
あるなら解き放てばいいよ
出典: マジェスティック/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
思春期は周りの目が気になるもの。
人と違ったことをして浮くのが怖いと、本当に自分が好きなものをみんなの前で言えなかったりします。
夢を熱く語るのも恥ずかしく、興味のないふりをしてみたり。
人はそれぞれ違うのが当たり前なのに、堂々とふるまえなくなってはいないでしょうか。
でも、本当に好きなことでいつかそれを手にしたい、そう思っていたらそれを周りにも明らかにする必要があります。
そうすることでさまざまな方向から夢を実現させるための縁ができるかもしれません。
何より心から好きでそれを諦めきれないのであれば、いくら隠したところで周りに知られるのは時間の問題でしょう。
もしそれで、自分を偽っていたら後悔することになるかもしれません。
人生で一番輝く季節といわれる青春。
その真っ只中にいるときはわからなくても、過ぎ去ってから「ああ、あれが青春だった」と気付くものでもあります。
その時をどう過ごすかは自分次第です。
自分に嘘をついて短い青春を過ごすか、それとも自分らしく欲望(おもい)を解放して輝くか。
ためらう若い世代の背中を、優しく押して勇気を与えてくれるようです。
解き放てばいいと、優しく歌って。
言葉が持つ力
晴れても降っても
君の声はマジェスティック
繰り返す日のあちこちに潜む奇跡
まばゆい音色で
語る君はファンタスティック
ほのかな夢が朝陽を浴びて目を覚ます
ためらわないで もううつむかないで
何気ない言葉ひとつで明日もかわる
出典: マジェスティック/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
輝くような弾む声で胸の奥にしまっていた欲望(おもい)は語られます。
口にすることによって一気に現実味を帯びてくるその欲望(おもい)。
夢の実現がここから始まります。
言葉ひとつ。ただそれだけのちっぽけなものです。
ですが、たったひとつの言葉が未来を変えてしまうこともあるのです。
そして心の中から飛び出したその言葉は力を持ちます。
周りの状況もその言葉ひとつで大きく変わるかもしれません。
だから、話すのが苦手でも言葉が見つからなくても。
諦めないで、勇気を出して言葉で相手と分かり合おうとすることが大切なのです。
本音で語り合うことの大切さ
晴れても降っても
君の声はマジェスティック
繰り返す日のあちこちに潜む奇跡
振ってごらんよ
君だけの魔法のスティック
シンフォニーのように
はだかの声を奏であおう
出典: マジェスティック/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
言葉を偽ったり、飾ったりせずに心のままに本音で話そう。
「はだかの声」にはそういう意味が込められているのでしょう。
不器用でも、自分の素直な気持ちを言葉に乗せればきっとこれまでとは違った世界が見えてくる。
この「マジェスティック」は、そう私たちに語りかけているようです。
言葉の持つ力を教えてくれる「マジェスティック」
人生経験を重ねてきたB'zだからこそ、言葉の大切さがわかっているのでしょう。
「言葉」は、想っていることを全ては伝えられないかもしれません。
それでも最初からあきらめて何も話さなければ、もっと相手には伝わらないのです。
別々の人間である私たちに与えられた「言葉」は、お互いを知るためのとっかかりのツールでもあります。
そして自分の意志を再確認してくれる存在ともいえるでしょう。
「マジェスティック」を聴きながら、今夜は大切な人とじっくりと言葉を交わしてみてはいかがでしょうか。