2ndアルバム「eureka」について
04 Limited Sazabys(以下:フォーリミ)が2016年9月に発表した2枚目のフルアルバム「eureka」。
前作にあたるメジャー初アルバム「CAVU」が初登場でオリコン6位入りという華々しいヒットを飾ったことで、「前を越える物を作らなきゃ」と臨んだ本作。
ちなみに「eureka」の読みは“ユリイカ”。
ギリシャ語で“発見”を意味するらしく、本アルバムでフォーリミらしさを確立できた、新たな扉を発見し開くことができたという気持ちが含まれているそうです。
プレッシャーを感じつつも制作に向かっていき、見事納得のいく作品に仕上がったとメンバー各位が胸を張って語る傑作です!
ちなみに、本アルバムはフォーリミ初となるオリコンTOP5を叩き出し、狙い通り前作を凌ぐ結果になりました。
キュンと胸が締め付けられるような切ないテイストや、メロコアらしいガツンと気分を盛り上げてくれるようなサウンドの数々。
そして本バンドの特徴であるボーカルGENの女性のような、ハイトーンボイスが聴く者の心を心地良く揺さぶってくれます。
全12曲収録の「eureka」ですが、どの曲も情緒的かつ共感性豊か。
メジャー化2本目のフルアルバムとしては、文句なしにフォーミリのパワーと可能性を感じられる出来栄えとなっていますよ!
「eureka」収録曲
1:Horizon
2:Feel
3:drops
4:Warp
5:paradise
6:climb
7:Night on
8:mahoroba
9:discord
10:Telepathy
11:Letter
12:eureka
出典: eureka/04 Limited Sazabys
「Horizon」の魅力
前向きな気持ちにさせるエモさ爆発の一曲!
まず、なんといってもボーカルを務めるGENの透き通るようなハイトーンボイスが素晴らしい。
最初は滑らかな歌い出しから始まり、そこからスピーディで力強さを感じられる歌声へとシフト!
落ち込んでネガティブな気分に陥った時に聴くと、心のモヤモヤを一気に快晴へと変えてくれるようなパワーを秘めています!
曲自体の演奏時間は1分53秒と、他の楽曲に比べかなり短めではあります。
ですが、心を突き抜けていくようなテンポ抜群のメロディに、脳へ直接刻みこむような激しいギターリフ。
そしてボーカルGENのキャッチーで、聴くだけで爽やかな気分にさせてくれる歌声は、2分未満の演奏時間だろうと満足のいく聴き応えです。
メロコア・パンクの魅力を徹底的に追求した、「eureka」の始まりを飾るに相応しいクオリティだと思います!
MVを解説!
フカツマサカズ監督が手掛けた作品
「Horizon」のMVを手掛けたのは、今までONE OK ROCKやB'zといった多くのアーティストのMVを生み出してきたフカツマサカズ監督!
ロックらしいダイナミックな作風はもちろん、感傷的で観るだけで胸が熱くなるものまで手掛けるオールラウンダーな映像監督です!
今回の「Horizon」では、四方を一切遮るものがない広大な砂丘で撮影を敢行。
夜明け前の薄暗く閉塞感のある出だしのシーン、そして朝日が眩しい開放的な場面になり楽器を打ち鳴らす!短い曲ながらも雰囲気の移り変わりが激しく気持ちが良いです!
砂丘という広いフィールドを最大限に活かし、盛り上がりを見せるサビで上空からの撮影にチェンジ!
時には演奏するメンバー達をアップに寄せ、肉薄した迫力ある映像を楽しむことができます。
さすが数々の大物達の名作MVを世に送り出してきたフカツマサカズ監督…。完成度が高すぎて思わずリピートしてしまうこと請け負いです(笑)。
歌詞に触れていきます!
長い夜が明けて旅が始まる
地平線を越え 届けたいよ
始まりの光浴び 旅路を行く
新しい風を受け 何処へ行こう
希望の行方を追えよ
出典: Horizon/作詞:GEN 作曲:GEN
先の見えない暗い風景から一転、一日の始まりを告げる朝日が辺りを照らす。
歌詞に「旅路を行く」とある辺り、物語のキャラクターは旅人という感じですかね。
「新しい風を受け 何処へ行こう」。晴れ晴れとした気持ちの良い空に新鮮な空気。旅に出るにはこれ以上ないロケーションです。
「希望の行方を追えよ」。これから向かう未知の世界。そこで出会う人達、見たこともない景色。何もかもが希望に溢れた新たな経験のことを指しているんでしょうか。
紡ぎ出す言葉に乗り込め
暖かい光 波波に注ぐ
陽だまり イメージ 色とりどりに
優しく朝を照らそう
出典: Horizon/作詞:GEN 作曲:GEN
旅の醍醐味といえば、そこにしかない独特の文化や言語。
今まで聞いたことも見たこともなかったものを体験し、全て"思い出"として自分の中に閉じ込め、そしてまだ見ぬ世界に思いを馳せる。
「暖かい光 波波に注ぐ」ということは、この場面では海に面した場所を旅しているのでしょう。
雄大で美しい水平線を、朝日が反射して煌びやかに彩っている情景が目に浮かんでくるようです。