夏の定番、KinKi Kidsの「フラワー」
現在、ジャニーズの中堅ポジションにいるのがKinKi Kidsです。
彼らは出す楽曲がどれも売れるという伝説を持っているグループでもあります。
そんなKinKi Kidsが1999年に発売した7枚目のシングルが、夏にぴったりな爽やかな楽曲「フラワー」です。
この楽曲はサマーソングにふさわしく軽快なメロディーでテンポよく歌われるのが大きな魅力ですが、熱いメッセージが込められた歌詞も相まって夏の定番ソングとしても定着しました。
「全部だきしめて/青の時代」以来のミリオンヒット
KinKi Kidsの楽曲の中でも人気の高い4thシングル「全部だきしめて/青の時代」は115万枚の大ヒットを記録しています。
ちなみに「全部だきしめて」は、大物アーティストである吉田拓郎に提供してもらった楽曲でもあります。
さすがにこのシングルには及ばないものの、「フラワー」も104万枚を売り上げ、4thシングル以来のミリオンヒットとなりました。
KinKi Kidsの楽曲は最近のものも初期のものも印象的なものが多いので、このヒットにもうなずけますね。
ANAの「99'パラダイス沖縄」キャンペーンソングに起用された
夏らしく明るい曲調が魅力の「フラワー」は、1999年のANA「99'パラダイス沖縄」のCMのキャンペーンソングに起用されました。
沖縄といえば常夏のイメージですし、夏らしいこの楽曲はぴったりです。
青い空と太陽サンサンの沖縄ではしゃぐ2人の姿がとても楽しそうで、本当に旅行に出かけたくなるような内容でした。
聞くだけで元気になれる!その歌詞に注目!
KinKi Kidsの「フラワー」は、終始明るいメロディーで、二人が爽やかに歌い上げている気持ちのいい楽曲です。
歌詞には熱い気持ちが込められており、応援ソングとしても仕上がっています。
こんな風に誰かに背中を押してもらえたら、きっと毎日の仕事なども頑張れそうな気がします。
ということでここでは、「フラワー」の歌詞の内容をピックアップして紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
若いのに元気がなくちゃ、やってられないよ
つらいばっかりで明日が見えないと嘆く背中に
若いくせにさ哀愁たっぷりでやるせないよね
出典: フラワー/作詞:HΛL 作曲:HΛL,音妃
日々忙しく過ごしていると、時には辛いこともありますよね。
この曲ではそんな若者の現状に、「せっかく若いのに、苦労をして落ち込んでばかりいちゃあやるせないね」というような皮肉ともとれる表現をしています。
しかしもちろんこれで終わらせるわけではなく、この後には「元気を出して頑張ろうよ!」という励ましの言葉が続きます。
ただ「前を向け!」というようなメッセージではなく、若者に同調する形で歌詞が書かれているので、KinKi Kidsらしい励まし方だなと思います。
太陽はいつも優しく笑ってくれている
大人になるだけ忘れてゆくけど
太陽はいつでも微笑み返してくれる
出典: フラワー/作詞:HΛL 作曲:HΛL,音妃
生きていれば、楽しいことと同じくらい辛いことや悲しいことも起こります。
しかし、どんな時でも空を見上げれば太陽が自分たちを照らしてくれているのです。
そんな太陽をこの曲では、「自分たちを見て、励ましてくれているもの」として表現しています。
確かに暗い気分になった時でも陽の光を浴びると前向きになることができますし、太陽って不思議な存在ですよね。
小さなことで落ち込んでいた自分とは決別しよう!
僕らは愛の花咲かそうよ 青空ヒマワリのように強く
小さなことでくよくよしてた昨日の僕にサヨナラ
出典: フラワー/作詞:HΛL 作曲:HΛL,音妃
「仕事がうまくいかなかった」「先生に怒られた」……そんな些細なことでいつまでもくよくよしてしまう人もいるでしょう。
しかし、夏に咲くひまわりはいつでも大輪の大きな花を咲かせて上を向いています。
「フラワー」ではそんな花のように、人間である自分たちも落ち込まずに前を向いていくことが大切だと歌っています。
タイトルも花や植物の力強さを見習おうという意味でつけられているのでしょうか。