こだわり抜いたアルバム「DREAMS NEVER END」

【Into The Future/Dizzy Sunfist】MVの迫力の演奏シーンが圧巻!の画像

2018年1月24日にリリースされたDizzy Sunfistの2ndフルアルバム「DREAMS NEVER END」。

「夢は決して終わらない」という力強いタイトルのこの作品。

彼女たちのこだわりが詰め込まれたアルバムです。

予定よりも2ヵ月半押し

「DREAMS NEVER END」は当初2017年9月末に完成が予定されていたとのこと。

それが12月半ばまで押したとドラムのもあいは語っています。

どういうことかというと、彼女たちのこだわりの強さが一段と表れた作品だったからです。

今までは曲を生み出すためにひたすらに突っ走ってきた3人。

今作に見られた変化は、自分たちの楽曲をさらに進化させようというバンドの成長とも取れるのではないでしょうか。

時間を掛ければ良い作品が出来るのかと問われると、そうではありません。

しかし彼女たちの時間の掛け方は非常に有意義なものだったのではないでしょうか。

今作で聴ける14曲からその意義は存分に伝わってくるはずです。

プロデューサーはmasasucks

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今作が今までとは違う理由はもう一つあります。

the HIATUSなどで知られるギタリストmasasucksがプロデューサーを務めたことです。

数多くのバンドを経験するmasasucks。

そのギターサウンドを思い浮かべると、すでにDizzy Sunfistとの相性の良さが伝わってきます。

アーティストにとって、プロデューサーとの相性はとても大切。

masasucksは3人のポテンシャルを引き出すにはピッタリの人選だったのではないでしょうか。

力強く疾走する1曲「Into The Future」を紹介

今回はそんなアルバム「DREAMS NEVER END」から「Into The Future」という曲を紹介します。

「未来へ」という意味のタイトルからしてもう、アルバムを代表する曲と言って過言ではありませんね。

この曲は力強く疾走感溢れる、いかにもDizzy Sunfistといった内容の楽曲

この1曲から彼女たちの魅力をふんだんに感じられるはずですよ!

以上の視点から順を追ってその魅力に迫っていきましょう!

「Into The Future」から垣間見るDizzy Sunfist

まずは音楽的な視点から「Into The Future」を見ていきましょう。

Dizzy Sunfistは3人編成ですが、バンド少人数になるほど誤魔化しが効かないものです。

彼女たちのサウンドを支えているのはどんな要素なのでしょうか?

ヴォーカル&ギター

まずはヴォーカルとギターを務めるあやぺたから見ていきましょう。

「Into The Future」ではキャッチーなメロディや、オクターブ奏法を駆使したギターソロを披露しています。

日本のメロコア界のレジェンド、Hi-STANDARDに多大な影響を受けた彼女のそれはまさにハイスタ風味。

当然ただの真似ではありません。

彼女の中でハイスタ風というアイデンティティはきっと確立されているのでしょう。

それを彼女自身のものとして昇華されていることが感じられます。

少年っぽさのある女性ヴォーカルという点も、パンクなイメージでカッコイイですね!

ベース

スリーピースバンドのように音数の少ない編成では、ベースが前面に出てくるアレンジも増えてくるもの。

「Into The Future」でもそういった場面が所々見られます。

といってもベース、いやまのフレーズは「シンプルイズベスト」といった印象。

一見派手さはありませんが、こういったフレーズほどセンスが求められるものです。

Aメロで聴かせるエッジの効いたビートや、落ちサビで聴かせるループフレーズ。

シンプルなのに聴き手を「おっ」と思わせるのは、いやまの音楽センスの成し得る技でしょう。

ドラム

Dizzy Sunfistのメンバーの中でも、一際派手さが光るのはやはりドラムでしょう!

「Into The Future」でもドラム、もあいのアレンジは非常に目まぐるしいもの。

冒頭で魅せるワクワク感を煽るようなパターン。

後のサビでの怒涛の様にたたみ掛けるパターンから、タイトなパターンにスッと切り替わる場面。

1曲通して手数の多いエネルギッシュなドラムを聴かせてくれます。

一言で言うと「聴いていて楽しいドラム」

聴衆を楽しませるというのは、ミュージシャンとして一番大切な部分ですよね。

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