4年半ぶりの新曲
パワーアップして帰ってきたウルフルズ
ウルフルズが活動休止を発表したのは2009年7月9日。
解散発表ではなかったものの、当時は多くのファンが混乱したのではないでしょうか。
というのも、発表された活動休止期間が無期限だったからです。
大阪万博での恒例ライブ「ヤッサ!」を最後に、活動休止に入ったウルフルズ。
その後の復帰については一切明かされていませんでした。
しかし、ファンの心配もなんのその。
何と彼らは2014年2月25日に突然活動を再開することを発表したのです。
そして同日、配信限定シングルとしてリリースされたのが、今回紹介する「どうでもよすぎ」。
4年半というブランクを全く感じさせない、むしろパワーアップした彼らが見られる作品となっています。
ジャケット写真に注目
ウルフルズのメンバー4人が仲良さそうに肩を組んでいる「どうでもよすぎ」のジャケット写真。
実はこれ、1995年にリリースされた「SUN SUN SUN‘95」のオマージュなのです。
それぞれのジャケット写真を見比べてみると、背景から着用している衣装まで全て一緒!
年を重ねても全くブレていません。超かっこいいです。
なぜ「SUN SUN SUN‘95」のジャケット写真をオマージュしたのか、明確な理由はわかっていません。
ただ、「SUN SUN SUN‘95」は初めてオリコン100位以内にランクインした楽曲。
数あるウルフルズの楽曲の中でも、彼らにとってかなり特別な作品だったのではないかと筆者は考えます。
あなたの身近にもこんな人がいる?
次から次へとやってくる健康ブーム
体にいいことしすぎ
雑誌やテレビの見過ぎ
出典: どうでもよすぎ/作詞:トータス松本 作曲:トータス松本
「どうでもよすぎ」がリリースされた2014年。
当時は空前の健康ブームが起こった時期でもありました。
スムージーにトクホ食品、ダンスエクササイズ、ヨガ…。
あらゆる健康ブームに振り回されていた人も多かったはず。
そう。この楽曲の主人公のように。
筆者の妄想を交えますが、曲の主人公はおそらく、流行にかなり疎い方なのでしょう。
一方で、主人公が物申したい相手とは。
歌詞を見る限り、常に流行に乗っかりまくりなミーハーさんであることが伺えます。
毎回見るたびに違うことにハマっている彼女(彼)。
「果たしてそれって本当に体にいいの?」
「単に情報に踊らされるだけなのでは?」
思わずそう言ってしまいそうな主人公の呆れ顔が目に浮かびます。
滲み出る素人感に爆笑寸前
頼む お願い
そんな凄い顔しないで
知ったかぶりで責めないで
腹がよじれそう
出典: どうでもよすぎ/作詞:トータス松本 作曲:トータス松本
「グリーンスムージーを飲むならあのお店ね」
「デトックスウォーターを作ってみようかな~」
「〇〇ダンスで体を引き締めなくちゃ」
最近、あの人が口にするのは意味不明な言葉ばかり。
別に興味はないけれど、一応「何それ?」と主人公は尋ねます。
すると、待ってましたと言わんばかりに、ドヤ顔をし始める相手。
「ええ~、そんなことも知らないの?」
自慢気に今現在の流行りものについて語り始めます。
とはいえ、彼女(彼)も結局はミーハー。
ブームにそこまで詳しくはないのです。
主人公はそれをわかっている上で、あえて相手に変化球の質問を投げかけ、反応を楽しんでいます。
まさに「頭に来てもアホとは戦うな!」といったところでしょうか。
相手を心の中で小バカにしている様子は、聞いているこちらもスカッとしてきます。
曲の序盤からウルフルズらしさが溢れている面白い歌詞です。
ミーハーのライフスタイルはまるで女心と秋の空
オーガニックとかもういいって
ナチュラルに心がけすぎ
健康に命かけすぎ
ごめん 面倒くさいわ
そんな恐い顔しないで
これ以上笑わせないで
腹筋が割れそう
出典: どうでもよすぎ/作詞:トータス松本 作曲:トータス松本
2回目のAメロでは、相手のミーハー心がさらに加速!
今度は食材の素材についてでも語り始めたのでしょうか。
「私、オーガニックコーヒーしか受け付けないから。」
…って、え?
あなたつい先日まで缶コーヒー飲んでいませんでしたっけ。
既にこの発言で笑いを堪えるのに必死な主人公。
もちろん、相手は決してギャグで言っているわけではありません。
流行りに合わせてライフスタイルがコロコロ変わるのはミーハーならでは。
確かに毎度これに付き合っていると、歌詞にも出てくる通り「面倒くさい」と感じてしまいます。