MVが歌詞とリンクしてくる?
今回紹介するのは2013年8月28日にリリースされたモーニング娘。(以下モー娘。)の54枚目のシングル「愛の軍団」。
「わがまま 気のまま 愛のジョーク」と両A面シングルとして発売された作品ですね。
記事の本題は歌詞の解説ですが、MVがその内容に大きくリンクしてくるものになっているので、まずはそちらをご覧いただきましょう!
歌詞に込められたテーマは
歌詞の内容は思春期に感じる苛立ちや焦燥感、葛藤などをテーマにしています。
思春期というのは子供から大人に変わる転換期。
様々な感情がうずまく時期です。
この曲では、そんな思春期に大人や世間から言われる、規律や常識を守れという言葉に疑問を問います。
この年頃って大人たちに対して反骨精神があったりして、細かいことをいわれると変にイラっとしてしまったりするんですよね。
そして主人公は大人や世間に反発しながらも、社会に接していくことで本当の自分を見つけていくのです。
タイトルの意味は?
今作のタイトル「愛の軍団」とは、モー娘。のメンバー達のこと。
軍団といわれると、しっかりと規律を守り、寸分違わない動きで統制されているようなニュアンスを感じますね。
これは反発を描いた歌詞に対して真逆のイメージです。
そう、愛の軍団はガチガチに統率された集団ではありません。
軍団と名付けているのには、一丸となって力強さを発揮するという意味が込められているのではないでしょうか。
彼女たちは共に過ごし成長していく仲間です。
そこには互いを思いやる愛が不可欠。
そんな想いを持って力強く突き進む「愛の軍団」なのです!
歌詞を徹底解説
怒られることはいいこと?成功が全て?
愛あるムチなら仕方ないって
ほんと? ほんと? ほんと? ほんと?
成功したら幸せだとか
ほんと? ほんと? ほんと? ほんと?
出典: 愛の軍団/作詞:つんく 作曲:つんく
まずは疑問提示ですね。
本気で怒られたことがない人はかわいそうだとよく言われますが、本当にそうなのでしょうか。
一般的にいわれる成功を達成することだけが正解ではない気もします。
人生経験が少ないうちはなにが正しくて、なにが悪いかの区別がつきません。
失敗を積み重ねて、ときには大人に怒られたりしながら世の中を学んでいくものです。
しかし十代半ばぐらいになると「そもそも大人たちの言うことが正しいとは限らないのでは?」という疑問を持ち始めたりします。
成功だけが幸せではない!
世の中は成功すれば幸せになれるというけれど、そもそも成功とはなんなのでしょうか。
大人たちのいう成功は、いい会社に就職する、仕事を頑張ってお金をたくさん稼ぐ…のような感じでしょう。
それらが成功だとしたら、成功することは必ずしも幸せとは結び付かないこともわかってきます。
お金をたくさん稼ぐことだけにフォーカスすると、どうしてもやりたくない仕事をやらなければいけない場合が出てくるでしょう。
バリバリ働いていても、仕事がつまらないならそれって本当に幸せなのでしょうか。
逆に給料がよくなかったとしても、その仕事が大好きなら幸せだという人もいます。
成功と幸せは同じではない。
こういうことが大人になり始めると薄々わかってくるのです。
だから、大人たちに反発したくなるのですね。
子供が安定した地位を手に入れれば、大人たちは安心だから口うるさく言うのですが…。