さて、前回の紅白歌合戦への出演から14年ぶりとなる2017年の大晦日。
ファンの間ではいったいどの曲を歌うのか?というさまざまな憶測が飛び交いました。
前述の通り持ち時間が20分という噂もあったため、いろいろとささやかれはじめます。
数曲歌うのでは?と期待するファンも多かった
ファンの中には「2~3曲、多くて4曲歌うのでは?」と期待した人たちも数多く存在しました。
さらに、「安室奈美恵はあまりトークを好まない」という説も昔からあります。
「出場の条件として司会との絡みをなしにするのでは?」という、まことしやかな噂まで飛び交ったのです。
結果的に歌ったのは『Hero』
結果、オンエアーでは5分ほどのVTRで軌跡が流れたあと、別スタジオからの中継という形で安室奈美恵が登場。
司会の内村光良とのインタビューも行われ、『Hero』1曲のみが披露されました。
なお、「Hero」が地上波で披露されるのは、この時の紅白歌合戦が初めてとなります。
安室奈美恵は常に最新の曲を披露したい正真正銘のアーティスト
最後の紅白となる2017年の大晦日の紅白出場にあたって、安室奈美恵が主張していることがあったそうです。
それは最高のパフォーマンスをするために最新の曲を歌いたい、ということです。
安室奈美恵のように正真正銘のアーティストならなおさらです。
『Hero』はNHKとの繋がりが深い1曲
ただ、ヒット曲の中でNHKとも繋がりが強く、日本中の老若男女に聞き覚えがある曲といえば『Hero』です。
NHKのリオデジャネイロオリンピック・リオデジャネイロパラリンピックのテーマソングにもなりました。
比較新しい曲でもある『Hero』であれば違和感はほぼ無し
『Hero』は最新の曲ではありませんが、その時点では約1年前の2016年7月に発売された曲です。
安室奈美恵の曲の中ではまだ新しく、安室が主張するコンセプトにも十分にマッチします。
そのような経緯から、この『Hero』が選ばれたのではないでしょうか?
『Hero』に込めた安室奈美恵の想い
2017紅白で『Hero』を歌う直前に、司会の内村光良が安室奈美恵に問いかけます。
「この歌にはどんな思いを込めていますか?」
それに対し安室奈美恵がこう答えます。
「とにかくいろいろ経験して充実した25年でした。」
「目標に向かって頑張っている人たちのために応援ソングとして作っていただいた楽曲。」
「自分自身もこの曲に励まされています。」
この時の安室奈美恵の目標は悩んだ末に決断した「引退」
このセリフを聞いた時に今回『Hero』を選んだ理由が少し理解できた気がしました。
NHKとの繋がりや、最近の曲だから、という理由だけでは無いと直感的に感じたのです。
自分自身が励まされ続けている曲
彼女言った「自分も励まされています。」というひと言…。
「励まされました」では無く「励まされています」という進行形です。
つまり、翌年の引退というのはこの時点の彼女にとってひとつの目標であることに違いは無いのです。