BOY BOY BOY
お星さまみたい きらめいて眩しくて
GIRL GIRL GIRL
お月さまみたい ゆらめいて眩しくて
出典: DANCE DANCE DANCE/作詞:薔薇園アヴ 作曲:薔薇園アヴ
あまたの星が空に広がる夜。
恋焦がれる相手を想う少年は、星のようにきらめいています。
そして、大きな月が空に浮かぶ夜。
恋い慕う相手を待っている少女は、月のようにゆらめいています。
恋をしているときの美しさは、少年も少女も変わらない。
星のように。月のように。
眩しいほど光り輝いています。
手に入れたのは「いとしさ」
DANCE DANCE DANCE
踊り出す今夜 やるせないさみしさを
CHANCE CHANCE CHANCE
手放して今夜 いとしさを手に入れて
出典: DANCE DANCE DANCE/作詞:薔薇園アヴ 作曲:薔薇園アヴ
会えるかもわからない相手を待ち焦がれる夜。
寂しさばかりが心に降り積もっていきます。
しかし、この夜に手に入れたのは「寂しさ」ではなく「いとしさ」でした。
きっと会いたい人に会うことができたのでしょう。
喜びのあまり「DANCE DANCE DANCE」と躍り出します。
この奇跡、ぜったいに逃してはならない。
だからこそ「CHANCE CHANCE CHANCE」と歌います。
会いたい人に会えた夜。
いままでの関係から一歩前に進むなら、今夜しかありません。
欲しがることを止められない
欲しいのはときめき
気付かない?
穴だらけのビンゴゲームの景品じゃ嬉しくない
欲しくない 残念賞 一等賞だってそんなにそそられない
悪くない でもよくない それならときめきを探して流されたい
失くさない 失くせない
ダサくたっていい アンサー待ちきれない
出典: DANCE DANCE DANCE/作詞:薔薇園アヴ 作曲:薔薇園アヴ
1番では「その気になってよ」と願っていたのが、2番の冒頭では「気付かない?」と問いかけています。
自分が欲しかったもの。相手から与えられたかったもの。
それを手に入れることはできなかったようです。
「穴だらけのビンゴゲーム」という歌詞。
この歌詞はチャンスをいくつも逃してしまったことを意味しているのでしょう。
その結果、貰えたのは残念賞だけ。こんなもの欲しくない。
だけど一等賞が欲しかったかと聞かれたら、そういうわけでもない。
けっきょくどんな景品も、自分にとっては可もなく不可もなく。
そんなぼんやりしたものしか貰えないなら、ただ流されるようにときめきを探していたい。
ときめきだけは失くさないし、そもそも失くすことができない。
自分がこんなふうに思っていることに、相手は気付いていないのでしょう。
欲しいのは誰でも貰えるような景品じゃなくて、不安定なときめき。
そう言ったら、相手はどんな答えをくれるのか。
欲しがることは、もしかしたらダサいことなのかもしれない。
だけど、自分は相手の答えが待ちきれない。
最後まで抱きしめていたいもの
DANCE DANCE DANCE
はじめからなにも持っちゃいなかった
それでも
CHANCE CHANCE CHANCE
欲しがってたから せつなさを抱きしめた
出典: DANCE DANCE DANCE/作詞:薔薇園アヴ 作曲:薔薇園アヴ
「いとしさ」を手に入れたと思っていたのに、本当は何も持っていなかった。
そうと分かっても欲しがることを止められない。
恋焦がれた相手に関係するものなら、もうなんだっていい。
それがせつなさでも大切に抱きしめていよう。
求めた相手に求めてもらえないというのは、虚しくて寂しい。
こんなにも憂鬱なのにいまだ恋情を捨てられないでいる。
自分がもっとも恐ろしいと感じているのは、何もかも失くしてしまうこと。
相手への想いや求めていた気持ち。
それは叶わない願いだったけど、なかったことにはしたくない。
悲しみは悲しみのまま、そっと胸の内に秘めておくのがいいのかもしれません。
探し続ける運命の人
ねぇ、どこから来たのか
思い出せる気がしたんだ
苗字さえも知らない
だけどそれはそれでいいね
先のことはいいから
あとのことは任せといて
思い出せる気がした
思い出せる気がしたんだ
出典: DANCE DANCE DANCE/作詞:薔薇園アヴ 作曲:薔薇園アヴ
Cメロで突然語るような歌い方に変化します。
それはまるで、いままで押さえ込んできたものが一気に溢れ出したかのよう。
何度も「思い出せる気がした」と繰り返します。
思い出せそうになっているのは、「どこから来たのか」ということ。
だけどそれは「苗字さえも知らない」。
ここで思い出そうとしている人物。
それが、この曲でずっと探し求めていた相手のことなのではないでしょうか?
遠い昔に会った記憶がある。
ほとんど何も知らないその相手こそが、きっと運命の人に違いない。
自分の記憶の片隅にいつまでも居座り続けているとある人物。
その相手を探し、いままでいくつもの恋をしてきた。
気になる人ができるたび、この人が運命の人なのではないかと期待して。
そんな恋愛を続けてきて、ようやくいま”始まり”を思い出そうしている。
けれど、最後まで「思い出せそうな気がした」だけでしたね。