SPYAIRと「銀魂」の集大成
映画「銀魂 THE FINAL」主題歌
SPYAIRの「轍~Wadachi~」。
劇場版アニメ「銀魂 THE FINAL」の主題歌としてリリースされたナンバーです。
KENTAが作曲したことでも注目を集めています。
初タイアップの「サムライハート(Some Like It Hot!!) 」以来何度となくタッグを組んできた両者。
「轍~Wadachi~」も「銀魂 THE FINAL」という完結にあたり書き下ろされた一曲となりました。
まさにSPYAIRから「銀魂」に贈る、前向きで壮大なロック・ナンバーとなっています。
新たな道へ踏み出す人々の背中を押す、勇気のもらえる一曲です。
バンドがアニメと共に歩んだ道
思い返せばSPYAIRと銀魂のコラボはファンにとってお馴染みのものでもありました。
TVアニメ、ゲーム、劇場版と何度となくコラボしてきた両者。
第2期エンディングテーマとなった「サムライハート(Some Like It Hot!!)」。
その後は「サクラミツツキ」「I Wanna Be…」がTVアニメ版のオープニングに。
ゲーム「銀魂乱舞」では「スクランブル」が主題歌に採用されました。
そして映画「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」では「現状ディストラクション」。
SPYAIRのナンバーは何度となく銀魂のストーリーを盛り上げてきました。
そしてSPYAIRにとってもスマッシュヒットのきっかけとなったコラボです。
そんな「銀魂」の完結に贈る「轍~Wadachi~」。
まさに戦友ともいえる作品に寄せた想いを感じる、壮大な一曲です。
歌詞をひとつひとつ読み解きながら、込められたメッセージを探っていきましょう。
何もない日々を愛おしんで
ありふれた毎日を思い出す
何もない 明日だっていいさ
くだらない 話だっていい
出典: 轍~Wadachi~/作詞:MOMIKEN 作曲:KENTA
壮大な印象のストリングスから歌い出される一曲。
何もない、くだらない、といった言葉からは、何気なく過ごす毎日が思い起こされます。
特段、特別なことも起こらない毎日。
時にくだらない話で騒ぎながら日々を過ごしていく、銀魂に登場する人々。
それもまた大切でかけがえのない思い出となることも、ずっと彼らを追っていれば伝わります。
今までの物語を思い返す、印象的な一節です。
共に過ごせた奇跡
意味のないくらいでいいさ
そこに いま 僕らがいればいいんだ
出典: 轍~Wadachi~/作詞:MOMIKEN 作曲:KENTA
特に意味もないかもしれない、ばかばかしく走り抜けてきた日々。
けれどそんな毎日を通り抜けて今立っている場所は、かけがえのない自分たちだけの場所です。
くだらなくてナンセンスな日々もあれば、大きな事件に巻き込まれることも。
そんな毎日を積み重ねて作り上げてきた、今立っている場所。
そこに自分たちが今立っていることが、何よりも大切な物語の結末なのです。
ひとつひとつの出来事を大切に
しょうもないような 諍いも
街に消えてった 夕陽も
目を閉じれば 宝物さ
出典: 轍~Wadachi~/作詞:MOMIKEN 作曲:KENTA
「銀魂」という物語はとても振れ幅の大きい物語です。
どうでもいい話で笑わせてくれるエピソード。
真剣なバトルと熱い展開で感動を呼ぶエピソードもあります。
そして時には、ほろりと泣かせられるような人情話も。
そんなたくさんのエピソードが、銀魂という物語をひとつひとつ作り上げてきました。
ファンそれぞれにとっても、忘れられない物語があるのではないでしょうか。
それはもちろん銀魂の登場人物たちにとっても同じこと。
万事屋で日々を共に過ごしてきた銀時、新八、神楽の3人。
彼らをめぐるかぶき町や真選組の面々。
彼ら全員にとって、まさに過ごしてきた日々が宝物であるということが伝わってきます。