誰といたって 虚ろだった
悲しい瞳をした 少年が
いまは少し 懐かしくて
出典: 轍~Wadachi~/作詞:MOMIKEN 作曲:KENTA
虚ろな目をしていた少年、という歌詞からは、幼い頃の銀時を思い出す人も多いのではないでしょうか。
暗い幼少時代と戦いに明け暮れた青年時代を経て、現在では「目が死んでる」なんて言われることも。
そんな銀時も新八や神楽といった仲間たちを得て変わったのかもしれない。
声高に成長した、変わった、と語ることはないかもしれません。
ですがその変化はずっと見てきたファンには伝わるものではないでしょうか。
そしてここには、SPYAIRというバンドの成長も重ねられているように感じます。
銀魂という物語と出会うことで笑って、泣いて、前を向けるようになった。
そんなSPYAIRの、そして銀魂ファンたちの姿もここには映し出されているのです。
虚ろで悲しかった過去は過ぎ、今となれば懐かしささえ感じる。
少しづつ変わってくることができたから、懐かしい気持ちで過去を振り返ることができるのです。
大切なものを心に刻んで
また向かい風 足跡さらって
何も見えなくなっても
消えたりしないぜ 心に刻んで
来たよ ここまで Oh
出典: 轍~Wadachi~/作詞:MOMIKEN 作曲:KENTA
同じメッセージを強く歌いかけるサビを過ぎ、Cメロへ。
向かい風に向かっていく姿は困難に立ち向かう姿を思わせます。
強い向かい風のような困難の中、今まで歩いてきた足跡も風にさらわれて見えなくなってしまう。
けれどそれでも大丈夫。
目には見えなくなったとしても、そこに残された足跡は消えない。
今まで歩いてきた道、思い出の数々が心に残されている限り、ここまでの歩みが消えることはないのです。
ひとつの物語の終わり。
それはファンとしては寂しいものですが、同時にやっと辿り着いた場所でもあります。
数々の苦難を通り抜けて辿り着いた結末。
歩いてきた道も、たくさんの思い出も抱えて辿り着いたゴール。
それはファンにとっても、SPYAIRにとってもかけがえのない宝物でした。
最後のゴールを見届けて、ずっと大切に忘れない。
それは銀魂からのファンへのメッセージでもあり、数々のコラボを行ってきたSPYAIRからのメッセージ。
そして銀魂という物語を見送るファンたちの、感謝を込めたメッセージなのです。
ひとつの結末を迎えても、銀魂のことを忘れない。
そう誓って物語を見送る、熱い想いが込められた一曲です。
SPYAIRと銀魂の歩みを振り返る
冒頭でも紹介したとおり、何度もタイアップしているSPYAIRと銀魂。
ここでは他の名曲もご紹介していきましょう。
まずは、初タイアップともなった「サムライハート(Some Like It Hot!!)」。
劇中での演出も印象的で、涙した人も多いのではないでしょうか。
その後オープニング曲として制作されたのが「サクラミツツキ」。
こちらも本編の展開と合わせた歌詞が印象的で、銀魂とSPYAIRの相性の良さを感じさせます。
「現状ディストラクション」は劇場版「銀魂完結篇 よろず屋よ永遠なれ」の主題歌。
何度となく銀魂の名場面を彩ってきたSPYAIRの魅力が伝わってきます。
これからも多くの魅力的な楽曲を作っていくであろうSPYAIRから目が離せません。
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「現状ディストラクション」/SPYAIRの歌詞に隠された意味とは?銀魂ファンが聴くと泣けるらしい!? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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