millennium parade【Trepanation】歌詞を和訳して解釈！ハヤブサの存在とは

人気バンドKing Gnuでの活動で知られる常田大希が2019年に開始した音楽プロジェクトmillennium parade。

様々なアーティストやクリエイターが集結した非常に多角的で独創的な活動で知られています。

音楽面ではジャズ・ヒップホップ・エレクトロ・クラシック等を背景としたワールドワイドなサウンドが魅力です。

2021年2月に1stアルバム『THE MILLENNIUM PARADE』をリリース。

 【Trepanation】はその1stアルバムに収録された楽曲です。

多くの才能あるミュージシャンやクリエイターが参加して作品を作り上げているのがmillennium paradeの特徴です。

1stアルバム『THE MILLENNIUM PARADE』では主要メンバーの他に数人のゲストボーカルが参加しています。

浅野忠信とCHARAの息子であるhimi、WONKの長塚健斗、King Gnuの井口理。

そしてこの記事で紹介する【Trepanation】ではFriday Night Plansが作詞とボーカルで参加しています。

Friday Night PlansはボーカルのMasumiを主体としたR&Bプロジェクトです。

【Trepanation】はFriday Night PlansをフィーチャーしたエレクトロR&Bと呼べる楽曲となっています。

【Trepanation】は綾野剛主演の映画『ホムンクルス』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。

映画『ホムンクルス』は2021年4月2日から期間限定上映されました。

4月22日からはNetflixでも配信が開始している話題作です。

『ホムンクルス』は同タイトルの山本英夫による漫画を原作とした実写映画です。

原作はビッグコミックスピリッツにて2003年～2011年まで連載されました。

不気味で謎めいた世界観がカルト的人気を呼び、累計発行部数400万部を突破しています。

『ホムンクルス』の世界観を形成する上で最も重要な要素の1つが「トレパネーション」です。

【Trepanation】というタイトルは作中に登場する用語から取られたものです。

「トレパネーション」とは日本語で「穿頭」または「穿頭術」といわれる、頭蓋骨に穴を開ける治療法のこと。

古代ギリシャの時代から試案され、中世から近代のヨーロッパでは実際に行われた治療法です。

長らく神秘主義の領域で語られるものでしたが、20世紀になり一般的にも知られるところとなります。

1998年の映画『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』で取り上げられたことがきっかけです。

効果としては脳の圧力を下げることや血流を良くすることで、意識の覚醒を促すとのこと。

大麻や幻覚剤と同様の効果を得て、「第六感」に目覚めるといわれています。

科学的、医学的には根拠はなく、危険な施術として禁止されているオカルト的治療法の1つです。

『ホムンクルス』では綾野剛演じる主人公の名越進がトレパネーション手術を受けることから物語が始まります。

結果、名越は左目で人間を見ると「その人の深層心理やトラウマが具現化したイメージ」が見えるようになります。

トレパネーションにより得た「第六感」です。

ロボットや砂や水、といった様々な姿で現れるその「イメージ」のことを作中では「ホムンクルス」と呼びます。