そして、サビに続いていきます。

前の歌詞からも受け取れるように、やはり明日のことは分からないからこそ、前に進んでいくことが大事だと伝えてくれています。

もし、未来のことが分かれば対処のしようがありますが、それはできません。

そして、分からないからこそ人間は過去にすがったり、今の苦しみをより強く感じてしまうものです。

しかし、分からないからこそ、この先に希望が待っていると前向きでいることもできます。

どうせなら未来に希望を持ち、進んでいくべきだと強く伝えてくれているサビになっています。

苦難を越えた先に待つものは?

苦しみの尽きた場所に 幸せが待つというよ
僕はまだ探している 季節はずれの向日葵

出典: Only Human/作詞:小山内舞 作曲:松尾潔

そして、また苦難の先には明るい未来が待ち受けているはずだという希望的観測が語られていきます。

しかし、それはあくまでも観測であり、不確定な要素です。

そんな確実でなく、奇跡のようなことを「季節はずれの向日葵」というフレーズで表現しているのではないでしょうか。

こぶし握りしめ 朝日を待てば
赤い爪あとに 涙 キラリ 落ちる

出典: Only Human/作詞:小山内舞 作曲:松尾潔

続いて、どんな苦難にもしぶとく立ち向かっていくことの大切さが描かれていきます。

それは、握りしめた拳に並外れた力を入れてしまうほど苦しいことです。

きっと哀しくなったり、苦しくなったりして、涙をこぼすこともあるでしょう。

このようにしっかりと希望と表裏一体の苦難や絶望も表現されています。

孤独にも慣れたなら 月明かり頼りに
羽根なき翼で飛び立とう
もっと 前へ 進め

出典: Only Human/作詞:小山内舞 作曲:松尾潔

そして、そんな苦難や絶望は人を孤独にさせるし、生きている今が夜中なのではないかと思わせるくらい暗い気持ちにさせます。

しかし、そんな夜でも月明かりがあるように、苦難や絶望を照らしてくれる光もあるはずです。

また、この先の成功のためには孤高であることも時に必要になります。

そんな時、どんなに孤独でもまだまだ前に進むには勇気が必要になります。

さらに、「羽根なき翼」というフレーズからは、どんな状況でも勇気を持って強く進むべきだというポジティブな歌詞になっています。

その先の光を見つめて

雨雲が切れたなら 濡れた道 かがやく
闇だけが教えてくれる
強い 強い 光
強く 前へ 進め

出典: Only Human/作詞:小山内舞 作曲:松尾潔

そして、最後には苦難や絶望を抜けたその先の光を提示していくような歌詞が続きます。

つらく苦しい時期があるからこそ、その光はより輝いたものになるし、確かな道しるべになるのではないでしょうか。

そこに向かってつらくても苦しくても今を耐え忍び、強い気持ちで進んでいこうという気持ちで締めくくられていきます。

また、「1リットルの涙」では、病気によって立ちはだかる様々な障害やそれを周りの人の支えによって乗り越えたり、立ち向かっていく姿がリアルに描かれています。

そんなドラマの内容と歌詞の世界観を合わせて解釈していくと、重なる部分が非常に多く、どんどんその世界観に引き込まれていってしまいます。

このように、今現在、大きな壁にぶち当たっている人や強い気持ちで前に進んでいきたい人にとってはぴったりの1曲ではないでしょうか。

「粉雪」も大ヒット!

レミオロメンの名曲!

【Only Human/K】歌詞の意味を解釈!逆境を乗り越えようとしたドラマに歌詞が重なり…大号泣の画像

また、この「1リットルの涙」で話題になったのは、「Only Human」だけではありません。

挿入歌に起用されたレミオロメンの「粉雪」も同じく人気を博しました。

この楽曲は、2005年11月16日にリリースされたメジャー7枚目のシングルです。

その人気は、オリコンチャート初登場4位という結果を見れば一目瞭然。

その後も、トップ10にチャートインし続けるロングヒットを記録しました。

また、この楽曲で彼らは2009年の第60回NHK紅白歌合戦に初出場を果たしました。

このように、同一のドラマのタイアップソングが2曲同時にオリコンチャートにランクインしたことはもちろんですが、その両方がトップ10にチャートインしたこともすごいことです。

これも「Only Human」が話題になった1つの要因ではないでしょうか。

「粉雪」もぜひチェックしていただきたい1曲です。

ミュージックビデオもチェック!

切ない表情に注目!