Spotifyのプレイリストで首位を獲得!愛を求める楽曲「hazama」
心地よい低音ボイスで歌う4na
TikTokで話題の人気シンガー4na。
4naの歌声はやわらかく、どこかだるそうなところが魅力的です。
今回紹介する「hazama」はSpotifyの「バイラルトップ50」で見事1位を獲得。
YouTubeでは再生回数100万回を突破した話題の楽曲です。
原曲はボカロP上野シュンの楽曲で、4naがカバーして歌っています。
ボカロの曲というと人工的に作られた無機質なものをイメージする方もいるかもしれません。
しかし4naがカバーするボカロ曲は温かみが感じられます。
少し色っぽいブレスや、一瞬音がなくなる絶妙な間にも注目。
聴くほどに4naの世界観に引き込まれていきます。
切なく寂しい歌詞に注目
「hazama」は愛を求める寂しい曲です。
好きな人には愛されたいし、自分も心の底から人を愛したい。
満たされているはずなのに何かが足りない。
そんな切ない感情を歌詞にのせて歌っています。
好きという感情は単純でありながらも難しいものです。
相手に期待しすぎると辛くなり、ときには終わる覚悟もいります。
夜にふと1人で聴いたり、失恋したときに聴いたりするのにぴったりな1曲です。
繰り返される恋
喧騒になった声も遮った ray of light
絶えない秘密と数えきれぬ恋さえ
耳が、目が、挙りあって
髪が、背が、伸びきる前に消えてしまいたい
出典: hazama/作詞:上野シュン 作曲:上野シュン
夜になっても明るくて騒がしい街。
特に都会はネオン街や飲食店、若者の話し声が夜遅くまで聞こえるものです。
そんな騒々しい波にのまれていく曲の中の主人公。
その場の勢いや雰囲気、成り行きで体の関係をもってしまいます。
そしてその関係は絶え間なく続いていくのです。
まるで心の中の寂しさを埋めるように。
心から愛していない人と関係をもつと、その人との秘密を抱えることになるかもしれません。
例えば恋人がいる人だったり、すでに結婚していたり。
それでもその人と一緒にいるときは寂しさが紛れ、恋をしているような感覚に陥ります。
しかし心の底から愛していない人との恋は脆いものです。
関係が終わったら次へと、何度でも繰り返されます。
そんな浅はかな恋や秘密の関係が増えれば増えるほど、自分の抱えるものも増えるのです。
そうなる前に、また繰り返される前にいっそ消えてしまいたいと思っています。
浅はかな恋
混ざり合うほど近い距離も飾り合うためのファッション
貞操乱して汚れているだけなのに
アーティストのような酔もくだらないよな
でも、そんなもんだって
出典: hazama/作詞:上野シュン 作曲:上野シュン
曲の中の主人公には親密な関係になっている相手がいます。
しかしその人とは深く愛し合っているわけではありません。
外見がいいとか都合がいいとか、そういう飾りだけの関係なのです。
それでもそんな自分がかっこいいと、自分に酔いしれています。
飾りのパートナーがいることをいいことに、ほかの人と関係をもつこともあったでしょう。
それがただ自分を汚しているだけということに気づいていないのです。
今が良ければそれでいい。人生なんて楽しんだ者勝ちだから。
そんな諦めの気持ちが見られます。
求める愛
愛する人に会いたい
愛されたいんだ
このまま夜に
枯れる陽の中、眠り、逢えたら
触れた指が朝になって解ける
私だけを置いて
出典: hazama/作詞:上野シュン 作曲:上野シュン
愛されたいという主人公の本音。
ふらふらしている主人公にも会いたい人がいて、その人に愛されたいと願っています。
その人こそが心から愛している人なのです。
そして3行目は2通りの解釈ができます。
愛されたいと願う人には夢の中でしか会えない、または体の関係だけで夜しか会えないのです。
前者は何らかの理由で現実ではなかなか会うことが難しい。
だからこそ夢の中でしか会うことができないのです。
後者は体の関係だけだと割り切っていたはずの相手を好きになってしまいます。
愛し合えるのは夜、ベッドの中だけ。
相手はどう思っているのかわかりません。
しかし自分はその相手を愛してしまい、また愛されたいと思っています。