配信限定シングル『Love of History』

ATSUSHIさん作詞の名曲

EXILE【Love of History】歌詞の意味を考察!愛ってどんな香り?君の花を咲かせよう!の画像

最近主流になりつつある、配信限定ということで、パッケージとしてのリリースはありません。

CDという形ではないにせよ、輝きを失わず、スピード感を持ってリスナーに届けられるのは良いことです。

そんなスピード感を持って届けたかった曲。

それが今回ご紹介する『Love of History』です。

EXILEにおいて、ATSUSHIさんが作詞された楽曲は数多くあります。

この曲も、その中の1曲となりました。

ATSUSHIさんの想いがギッシリと詰まった歌詞について、今回考察していこうと思います。

Love of Historyの世界観

「愛の歴史」という壮大なテーマを描いたこの曲、『Love of History』です。

ATSUSHIさんとTAKAHIROさんの優しく包み込むような歌声で紡がれる「愛の歴史」

宇宙にまで及ぶ壮大なストーリー展開は必聴です!

注目すべきは甘い言葉や良いことばかりが語られるわけではないということ。

喜怒哀楽が散りばめられており、本当の意味でも「愛」について語った作品です。

さて、そんな歌詞はいったいどのようなものなのでしょうか?

では、愛の歴史の中身へ入っていきましょう!

「愛」とは本来自由なものである

歴史とともに変わりゆく「愛」の形

人間の長い歴史の中において、「愛」の形は様々な変容を遂げてきました。

一族の反映を願い、家柄や名誉などに重きを置かれていた時代もあったのです。

そんな時代の「愛」の形は決して自由なものではありませんでした。

親や一族が決めた相手と結婚することが当たり前であり、既成事実を受け入れるところから始まる「愛」

決められた人と一緒に生活し、長い時間をかけて「愛」が育まれていくことが当たり前だったのです。

その関係が不幸せかというと、決してそんなことはありません。

結果として、その運命を受け入れ、互いを信じて育まれる「愛」は本物だからです。

そこから時が経ち、「愛」の形はもっと自由なものになりました。

自由恋愛によって相手を自分の感覚で選ぶところから始まるようになったのです。

これにより、出逢いも別れも本人次第という、無限の可能性が広がりました。

国も、人種も、性別すら超えた「愛」が、世界的に当たり前になってきたのです。

人間が本来持っている「人を愛する」という自然な感情や思いの可能性が開かれた現代。

決められた相手としか「愛」を育めなかった昔から考えたら有り得ない進化を遂げたわけです。

そんな思いを語った歌詞が、冒頭に出てきます。

長い間 眠っていた歴史が
少しずつ目覚めて 変わり始めている


出典: Love of History/作詞:ATSUSHI 作曲:Henrik Nordenback・Christian Fast・Andreas Ohrn

この一文。

たったこの一文でATSUSHIさんが言いたかったことが上記の内容なのです。

このフレーズから始まるだけで、すでに壮大なスケールを感じることができると思います。

そして、続くこの歌詞。

今を大切に生きる

過去に感謝して生きる

未来はもう動き始めているから



さぁ イメージができたなら

その想像を無限に広げ

花を咲かせてみよう 一度でも…

出典: Love of History/作詞:ATSUSHI 作曲:Henrik Nordenback・Christian Fast・Andreas Ohrn

上記で述べたように、長い歴史で紡がれ、変化してきた「愛」の形を否定していません。

それらの上に立って、今を生きて、無限の可能性が広がる未来を信じていこうと説いています。

枠や固定観念にとらわれず、自由に「愛」していこう。

そんな優しさに満ちた歌詞になっています。

世界に残る悲しみを断ち切る、優しさの連鎖へ

それでも、自由に恋愛ができない人たちがいるのも事実。

それは時として、嘆きや悲しみをもたらします。

この地球に生きる同じ人間なのに、どうしてこうも違うのか

その思いが表現されているのが、下記の歌詞です。

宇宙のガイア この地球(ほし)も 一つの生命(いのち)

その嘆きが微かに聞こえてくるから



さぁ耳を傾けてみよう

どこかでまた涙の音が

大地をつたわって 胸に響く

出典: Love of History/作詞:ATSUSHI 作曲:Henrik Nordenback・Christian Fast・Andreas Ohrn

同じ命を持つものとして、そういう事実も理解していこうという意味になります。

そんな人たちにも「愛」を届けていこう。自由な「愛」の形を知ってもらおう。

そういう、優しさの連鎖が起こることを願っているのです。

悲しみの連鎖ではなく、幸せや優しさの連鎖は、「愛」の歴史を好転させることでしょう。