赤いパンプスを手にとり、笑顔を見せる築田さん。
パンプスのヒールはあまり高くなく、歩きやすそうです。
かわいくて安定感のあるパンプスもトランクの中に投げ入れる築田さん。
旅先ではこのパンプスを履いて歩くのかな、と想像できます。
愛用のケトル
もし何でも入るトランクがあれば、いつも使っているケトルだって持っていきたくなるかもしれません。
旅行先で寂しくなっても愛用の道具でお茶をいれれば、元気が湧いてくることでしょう。
築田さんはケトルにフタをかぶせ、トランクの中に楽しそうに入れています。
エレキギター
次にトランクに入れたのは、なんとエレキギター!
部屋に置いてあるエレキギターを弾く真似をしたあと、トランクにエレキギターを入れた築田さん。
旅先でも音楽とともに、ということかもしれません。
こんなにたくさん物が入るトランクがあれば、荷づくりに頭を悩ませることもなさそうです。
MVを見ていると、このトランクが欲しくなってきませんか?
なぜトランクに物を入れていくのか?
「君とひこうき雲」のMVでは、たくさんの物を築田さんがトランクに詰め込んでいました。
そもそも、なぜ築田さんはあんなにも多くの物をトランクに入れているのでしょうか。
旅行の荷物にしては多すぎる気もします。
トランクに物を入れる、という行動についてもう少し深く考えてみましょう。
旅荷物は自分を構成する要素
旅行に行く前、荷づくりをした経験は誰にでもあるでしょう。
その時トランクやカバンに入れるのは、自分が必要だと考えた物。
つまり自分にとって欠かせない物なのです。
自分を構成する要素、と言い換えることができるかもしれません。
お気に入りの服やパンプス、エレキギターは、自分を表現するために必要な物です。
雨から身を守ってくれる傘は、自分の強い味方となってくれる物。
お気に入りのクッションやケトルも、自分の生活に必要な物でしょう。
今まで自分が演じてきたキャラクターを思わせる果物は、これまでの自分の実績を表す物。
そんな風に、これまでの自分をつくりあげてきた物をトランクに詰めて持っていくのです。
「君とひこうき雲」のMVで描かれている、無限に入るトランクに部屋の中の物を入れていく様子。
この行動には、これまでの自分と一緒に新たな旅に出るという意味が込められているのではないでしょうか。
築田さん自身が手がけた歌詞にも注目!
これまでたどってきた道のり
雨上がりの静かな道
駅へと続く信号機
赤い点滅 ぼんやり見ていた
つまずいて傷が痛くたって
平気なふりをして笑っていた
誰にも言えなかった
出典: 君とひこうき雲/作詞:築田行子、PA-NON 作曲:浦島健太、山本匠
雨のあとの、水に濡れた路面。幻想的に光が反射している風景が目に浮かびます。
主人公が駅に向かって歩いていると信号機が赤に。赤は「止まれ」の合図です。
前に進めず立ち止まった主人公。それはまるで人生のようにも思えます。
主人公はこれまでつらい思いもしてきたのでしょう。
しかしそれを周囲に見せることなく、明るく振舞っていたようです。
本当の気持ちを誰にも言えず自分の中に抱え込んでいた主人公のことを思うと、胸が切なくなります。