キーワード②:花

次のキーワードは「花」について、です。

ここでいう「花」とは何を意味しているのか。

歌詞になぞらえて解説します。

曲中では花に対して3つの表現が出てきますが、まずはそのひとつ目。

命が果てるときに散るの花について語られている部分です。

涙色の花が散る
風に吹かれ空を舞うよ
ひらひら ひらひら
閉じた 最後1ページ
ひらひら ひらひら

出典: KIRAKIRA 1PAGE/作詞:MIKEY 作曲:MIKEY・MATZ

そしてふたつ目。

命の誕生とともに咲く花について語られているのが下記の歌詞です。

笑顔色の花が咲く
風に揺れて踊りだすよ
ゆらゆら ゆらゆら
開く 最初1ページ
ゆらゆら ゆらゆら

出典: KIRAKIRA 1PAGE/作詞:MIKEY 作曲:MIKEY・MATZ

そして最後。

舞う花の様子が描かれたのが下記の部分です。

名前のない花が舞う
夜の露を払いながら
きらきら きらきら
めくる 次の1ページ
きらきら きらきら

出典: KIRAKIRA 1PAGE/作詞:MIKEY 作曲:MIKEY・MATZ

これは、「人生の色」を比喩したものだと思います。

それはなぜか。

母が亡くなるときには、悲しみによる「涙色」。

命の誕生を祝う、喜びによる「笑顔色」であるということは想像に難くありません。

では「名前のない花」とは何なのでしょうか

命の誕生によってページを開き、新たな人生を歩み始めることで次ページへと続く。

これからわかることは、これから先どのような人生を歩んでいくのかは未知数であるということ。

未知数で、可能性は無限大なのです。

すなわち、まだ何色にも染まっていないということ。

命名できる色が何もなく、何色にも染めていくことができるのだ、ということになります。

明るい色かもしれないし、悲しい色かもしれない。

それはわからないけれど、その色をこれから自分で見つけていくのだよという比喩になります。

上述の「ページ」と、この「花」というキーワードの意味を理解しておけば、歌詞を読み解けるのです。

では、全体を通してどのようなことを言っているのでしょうか。

この曲が伝えたかったこと

人生は本のようなもので、ページをめくるように日々を過ごしていくのです。

そして、その中で様々な色に染まっていきます。

その過程で、大切な人や守るべきものが増えてくると同時に、失うものもある。

その儚さも合わせて、人生の尊さを説いているのだと私は思いました。

タイトルに込められた意味は?

タイトルの『KIRAKIRA』は、人生の華やかさを象徴しています。

本にたとえることで人生の重さや尊さを、花にたとえることで儚さを表しているこの曲。

ページがひらひらゆらゆらとするのは、決して一辺倒ではなく色々な可能性も示唆しています。

これら、様々な可能性に満ちた人生はとても輝かしいものであるのだと言っているのでしょう。

代わりの効かない自分だけの人生の尊さと華やかさ

この大切さを教えてくれる曲になっているのです。

この曲を自分なりに解釈してみました。

これで説明を終わります。

『東京ゲゲゲイ』の楽曲紹介

今回ご紹介した『KIRAKIRA 1PAGE』はシックでスタイリッシュな楽曲です。

しかし、これまでの東京ゲゲゲイのミュージックビデオはかなり攻めた作品が印象的でした。

他に類を見ないトラックと雰囲気、ミュージックビデオの映像や展開。

どれを取っても、東京ゲゲゲイの魅力が詰まった作品です。

今回はその中から、3曲をピックアップしてご紹介します。

楽曲によって色を変える、東京ゲゲゲイポテンシャルの高さを感じてみてください!

それぞれの曲の下にリンクを貼っているので、そこでミュージックビデオを見ることができます。

愛のフルコース(feat. 武田真治)

東京ゲゲゲイ【KIRAKIRA 1PAGE】歌詞の意味を解釈!花は何の象徴?最後の1ページの内容とはの画像

武田真治さんをゲストに迎え、『甲鉄城のカバネリ-乱-』のリリース記念で制作された1曲。

(「甲鉄城のカバネリ-乱-」はスマートフォン向けゲームです)

美しく妖艶な雰囲気の曲調とミュージックビデオは必見です。

メロウでノスタルジックなトラックはありそうでなかった新鮮な印象を受けます。

この曲の解説をした記事があるので、リンクを貼っておきます。

ご一読ください!